くすみのない透明感のある肌に憧れている方は多いのではないでしょうか。
透明感のある肌は、正しいケアで肌の色に関係なく手に入れられることが多いです。
本記事では、透明感のある肌について以下の点を中心にご紹介します。
- 肌の透明感がなくなる原因
- 透明感のある肌をつくる方法
- 透明感をアップさせるメイク方法
透明感のある肌について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
透明感のある肌とは
透明感のある肌とは、くすみや色ムラがなく、うるおいのある肌のことです。
肌の色が白いと透明感があると思いがちですが、肌の色は重要ではありません。
ニキビなどの肌トラブルをなくし、なめらかでキメの整った肌にするのが大切です。
肌に透明感があると、清潔感や明るく若々しい印象を与えられます。
逆に、肌の透明感が失われると疲れたような印象を与えてしまいます。
くすみや肌トラブルをなくし、透明感のある肌を目指しましょう。
肌の透明感がなくなる(くすむ)原因は?
肌のくすみとは、本来の肌よりも顔全体が暗く見えている状態です。
なぜ肌がくすんでしまうのか、原因をご紹介します。
血行不良
血行不良や冷えは青黒いくすみが生じる原因となります。
目の下の青いクマが気になる方や、睡眠不足で疲れが取れないという方は血行不良の可能性があります。
肌に本来あるべき健康的な赤みが減少するため、血色の悪い疲れ切った顔になってしまいます。
マッサージを行うと、血行促進効果が期待できます。
ですが、強く刺激するとシミやしわの原因にもなるので注意が必要です。
紫外線のダメージ
肌が紫外線にさらされると、色素を作る細胞が刺激されます。
その刺激によって、くすみだけではなく、しみやそばかすの原因になるメラニンが生成されます。
メラニンが過剰に増えると、肌のターンオーバーでは排出しきれずに蓄積していきます。
日焼け止めや日傘などで、紫外線による肌へのダメージを防ぐのが大切です。
乾燥
乾燥によって肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が剥がれにくくなります。
角質は黒っぽい色をしているため、古い角質が蓄積されると肌がくすむ原因となります。
また、肌の水分量が減ると色ツヤが悪くなり、くすんで見えてしまいます。
肌の乾燥を防ぐために、正しい洗顔と保湿を心がけましょう。
加齢による肌の糖化
糖化とは、体内で糖質とタンパク質が結合する現象です。
タンパク質が糖化すると黄色っぽくなり、肌のくすみの原因となります。
糖化は老化現象の1つで年齢が高くなるにつれて起こりやすくなります。
ただ、若い方でも炭水化物や甘い物も頻繁に摂取すると糖化を起こしやすくなります。
食生活の改善もくすみを防ぐためには大切です。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。
血管が収縮すると肌に必要な栄養素や酸素が届きにくくなり、くすみの原因となります。
また、喫煙すると体内のビタミンCが大量に消費され、コラーゲンの生成がうまく行えなくなります。
くすみだけではなく、たるみなどの肌トラブルにも繋がるため、喫煙には注意が必要です。
透明感のある肌をつくる方法【スキンケア編】
透明感のある肌をつくるためには、正しいスキンケア方法を知るのが大切です。
毎日のスキンケアで、どのようなことに気をつけると良いのかを解説します。
メイクに合わせてクレンジングを選ぶ
洗浄力の高いクレンジングは、必要な皮脂や水分を奪って乾燥の原因となる可能性があります。
その日の肌の状態やメイクによって使い分けると、肌の乾燥を防げます。
乾燥が気になるときやナチュラルメイクのときは、ミルクやジェルクレンジングがおすすめです。
皮脂が気になるときや、しっかりメイクのときはオイルクレンジングを使用しましょう。
洗顔はきめ細かい泡でぬるま湯洗い
洗顔をするときは、きめ細かく弾力のある泡を作るのがポイントです。
十分に泡立ててやさしい力加減で洗顔すると、摩擦による肌へのダメージを防げます。
また、洗い流す際にはぬるま湯でやさしく洗顔料を落とすようにしましょう。
冷水で洗い流すとメイクや皮脂が固まって肌に残ってしまい、熱いお湯で洗うと乾燥の原因となるので注意が必要です。
十分な保湿をする
透明感のある肌になるためには、毎日のスキンケアでの保湿がとても重要です。
たっぷりの化粧水をつけた後は、乳液やクリームでフタをして水分が蒸発しないようにしましょう。
乾燥がひどい場合は、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているスキンケアアイテムを選ぶのがおすすめです。
UVケアで紫外線対策
肌の老化原因の8割は紫外線だと言われています。
曇りや雨でも紫外線は降り注いでいるため、毎日の紫外線対策が重要です。
夏が最も紫外線が強くなりますが、冬でもなくなることはありません。
透明感のある肌になるために、1年中紫外線対策を行うのが大切です。
また、室内でも窓から日差しが入るため、外出しないときでも日焼け止めを塗るようにしましょう。
透明感のある肌をつくる方法【食事編】
透明感のある肌をつくるのは、スキンケアやUVケアだけではありません。
日々の食事を見直し、体の内側からも同時にケアしていきましょう。
ビタミンA・C・Eを摂取する
ビタミンACE(エース)は抗酸化作用が高く、美肌づくりには欠かせない栄養素です。
それぞれの効果と、含まれる食材を見ていきましょう。
栄養素 | 働き | 含まれる食材 |
ビタミンA | 皮膚や粘膜を保護する | チーズ、人参、かぼちゃ |
ビタミンC | メラニンの増殖を予防する | ブロッコリー、いちご、キャベツ |
ビタミンE | 血流を促進する | ナッツ類、ほうれん草、サバ |
ご紹介した栄養素の働きには、調理法や摂取量により個人差があります。
抗酸化作用を高めるためには、1つの食材だけではなく、多種類を組み合わせて摂取すると効果が高まるといわれています。
リコピンを摂取する
リコピンはビタミンEの100倍以上の抗酸化作用があると言われています。
また、メラニンの抑制効果やコラーゲンを増殖させる効果も期待できます。
透明感のある肌をつくるために、積極的に摂りたい栄養素です。
リコピンが含まれる食材としてトマトが有名ですが、マンゴーにも多く含まれています。
リコピンは油と一緒に摂ったり、加熱したりすると吸収率が高まるので、効率よく摂取しましょう。
炭水化物や甘い物の過剰摂取を控える
過剰摂取した糖はタンパク質と結合して糖化という現象が起こります。
糖化したタンパク質は黄色っぽくなるため、肌がくすむ原因となります。
炭水化物や甘い物の過剰摂取は控えるようにしましょう。
食事の際には炭水化物を摂る前に野菜を食べるなど、食べる順番に気をつけることでも糖化を予防できます。
水分をしっかり摂る
水分をしっかり摂ると、肌のターンオーバーを正常に保ち、保水力が高まります。
また、体内の老廃物を排出しやすくなり、肌トラブルの改善も期待できます。
食事とは別に1日1.5リットルを目安に水を飲むようにしましょう。
1度にたくさん飲むのではなく、常温の水をこまめに飲むと体を冷やさず水分を摂れます。
透明感のある肌をつくる方法【血行促進編】
血行不良や冷えによる肌のくすみは青黒く、不健康に見えてしまいます。
肌の血行を良くして、健康的で透明感のある肌を目指しましょう。
マッサージ
顔のリンパを流すマッサージをすると、血行が促進されくすみの改善に繋がります。
リンパの集まる耳の下やエラを中心にマッサージし、最後は首から鎖骨に向けて老廃物を流すのがポイントです。
マッサージする際は、強くこするとシワやたるみの原因となるので注意が必要です。
また、顔と頭の皮膚は繋がっているので頭皮マッサージでも血行の促進が期待できます。
入浴
入浴で体温が上がり、身体全体の血行が促進されます。
血行が促進されると、体内の老廃物がスムーズに排出されるため、くすみの改善に繋がります。
40℃のお湯に3分間浸かり、冷たいシャワーを腕と脚にかける温冷交代浴も効果が期待できます。
温冷交代浴によって血管が開いたり、閉じたりすることで血行が促進されるとされています。
炭酸ガス系の入浴剤や温泉の素などを入れると、より効果が期待できるのでおすすめです。
炭酸パック
炭酸パックは炭酸ガスを溶け込ませたフェイスパックです。
肌のトーンアップをすぐに実感できるため、人気が高まっています。
炭酸パックをすると、二酸化炭素が肌から吸収され、毛細血管を拡張させて血行を促進させます。
いつ使用しても良いのですが、入浴後の汚れが取り除かれて温まった肌に使用すると、より効果を実感できるといわれています。
透明感をアップさせるメイクのポイント
ここからは、メイクで透明感をアップさせる方法をご紹介します。
簡単にできる方法ばかりなので、毎日のメイクに取り入れて透明感のある肌をつくりましょう。
コントロールカラーでベース作り
コントロールカラーは色の性質を利用して肌色を補正する化粧下地です。
代表的なコントロールカラーの色と効果をご紹介します。
カラー | 効果 |
イエロー | くすみや赤み、色ムラを補正する |
ピンク | 血色感を与えて、あたたかい印象にする |
ブルー | 赤みを抑えて、透明感を出す |
グリーン | 赤みやニキビ跡を補正する |
パープル | くすみを補正し、透明感を出す |
ご紹介した効果は、元の肌の色や使用した化粧品によっては個人差があります。
肌の悩みや、なりたいイメージによって使い分けるようにしましょう。
ファンデーションは薄めに
ファンデーションを塗るときは、厚塗りにならないように少しずつ塗りましょう。
顔全体には肌のトーンを整える程度の薄さで塗るのがポイントです。
シミやくまなど、ファンデーションだけではカバーできない部分は、コンシーラーを使用するのがおすすめです。
フェイスパウダーで仕上げる
メイクの最後はフェイスパウダーで仕上げてメイク崩れを防ぎましょう。
パールタイプや、自然に肌を明るくしてくれるレフ板効果が期待できるものを使えば透明感をアップしてくれます。
プラスのケアをしたい方に!透明感肌へ導く美肌治療を紹介
透明感肌を目指すには、毎日のセルフケアだけでは難しい場合もあります。
さらに透明感をアップさせたい方には、美肌治療がおすすめです。
フォトフェイシャル(M22)
フォトフェイシャルは特殊な光を肌に照射する治療です。
シミやそばかす、くすみなどの幅広い肌悩みに効果が期待できます。
フォトフェイシャルはピンポイントで高い効果を期待するものではなく、顔全体に照射して肌色を均一にしていきます。
1度の治療で効果を感じる方もいますが、より効果を持続するためには月に1度、5回以上の治療がおすすめです。
ピコトーニング
ピコトーニングは、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い時間でレーザーを照射する治療です。
低出力のレーザーを顔全体に照射すると、シミやくすみの改善が期待できます。
従来のレーザーより照射時間が短いため、色素沈着や炎症などの副作用が起こりにくいのが特徴です。
効果を持続するために月に1度、5回以上の治療を行うとよいでしょう。
コラーゲンピール(マッサージピール)
コラーゲンピールは剥離をしないため、肌に優しいピーリングです。
シミやくすみ、毛穴の引き締めにも効果が期待できます。
肌に薬剤が浸透し皮膚の真皮に働きかけ、コラーゲンの生成を促進させます。
即効性があり、施術直後から効果が実感できるとされています。
ダウンタイムもほとんどなく気軽に受けられるため、人気が高い治療です。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を塗って肌表面にある古い角質を取り除きます。
ニキビ跡や毛穴の黒ずみ、くすみの改善が期待できます。
ケミカルピーリングで使用する薬剤は、肌のターンオーバーを整えます。
ターンオーバーが整うことで、肌質の改善効果が期待できる治療です。
肌表面の古い角質が取り除かれるため、化粧ノリもよくなります。
透明感のある肌に関するよくある質問
最後に、透明感のある肌になりたいという方が気になる質問に回答をまとめます。
疑問を解決して、透明感のある肌を手に入れましょう。
透明感の正体は何ですか?
透明感とは、にごりがなく透き通っていることです。
くすみがなく、明るく透き通った肌が透明感のある肌と言えるでしょう。
肌のターンオーバーが正常に行われると、古い角質が剥がれて新しい肌が生み出されます。
そうすると、明るく透き通った肌を維持できます。
透明感のある肌と肌の白さは関係しますか?
透明感のある肌というと色白のイメージがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、肌が白くても乾燥してツヤのない肌や、皮脂が多い肌は美しく見えません。
肌の色は関係なく、くすみや色ムラのない、ツヤのある肌が透明感があると言えるでしょう。
正しいスキンケアや食事で、透明感のある肌を目指しましょう。
就寝前にスマートフォンを使うと肌に悪いというのは本当ですか?
就寝前にスマートフォンを使用するとブルーライトなどの強い光が目に入り、スムーズな入眠が阻害されます。
睡眠不足で肌のターンオーバーが乱れると、古い細胞が入れ替わらずに肌がくすむ原因となるのです。
就寝前は、スマートフォンに触らずに本を読んだり、ストレッチをしたりするのがおすすめです。
運動は肌の透明感と関係しますか?
運動をすると身体が温まり、全身の血行が促進されます。
血液の循環がスムーズになると、血行不良や冷えによる肌のくすみの改善に効果が期待できます。
また、運動をして汗をかくと汗と一緒に老廃物が排出されます。
汗をかいたときには、そのままにせず、洗い流してしっかりとスキンケアをするようにしましょう。
透明感のある肌のまとめ
ここまで透明感のある肌についてお伝えしてきました。
透明感のある肌の要点を以下にまとめます。
- 透明感のある肌とは、くすみや色ムラがなくツヤのある肌のこと
- 肌の色に関係なく、透明感のある肌はつくれる
- 肌のターンオーバーを正常化してくすみをなくすのが重要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。