夏に日焼けをしてしまったり、いつもよりも肌がくすんで見えてしまうなどといった、肌の悩みを抱えている方は多くいらっしゃると思います。
肌の日焼けや肌のくすみが気になった時は、肌を白くするために様々な方法が試されるでしょう。
では、肌を白くするにはどういった方法が適しているのでしょうか?
また、肌がなかなか白くならない原因にはどういったものがあるのでしょうか?
本記事では、肌を白くする方法や肌が白くならない原因について以下の点を中心にご紹介します。
- そもそも肌を白くすることは可能か
- 肌が白くならない原因
- 肌の色は遺伝するのか
- 光老化とは
肌を白くする方法について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
そもそも肌を白くすることは可能なのか
日焼けやシミ・そばかす、肌のくすみなどといった原因で肌が暗く見えてしまう方は、肌を白くすることは可能です。
肌が黒くなる原因は、日焼けやシミ・そばかすなどで肌の状態が悪化することとされています。
従って、肌状態を改善することで、自然に明るい肌へと戻すことが可能です。
このことから、日焼けやくすみなどを改善して肌を白くすることは可能ですが、元の肌の色を白くすることはできません。
元々の肌の色が暗めの方が「白い肌」を得ることはできないため、自然な肌にトーンアップする程度と認識しておくと良いでしょう。
肌が白くならない原因と対策方法
肌の手入れを行っているのに、肌が白くならない原因はどの様な点にあるのでしょうか。
肌が白くならない原因と対策方法をご紹介します。
日焼け
肌が白くならない原因の1つに「日焼け」があります。
日焼けが肌に与えるダメージと対策についてご紹介します。
肌が白くならない原因:紫外線ダメージ
肌を白くしようとスキンケアを頑張っても、肌が白くならないと感じたことのある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
肌が白くならない原因の1つに、日焼けによる紫外線ダメージが挙げられます。
肌に影響を与える紫外線には、波長の長さによって
- A波(UVA)
- B波(UVB)
があり、それぞれ肌に与える影響が異なります。
・A波(UVA)
UVAは、肌が黒くなる日やけ(サンタン)が起こりにくい波長ですが、波長が長く肌の奥まで到達するという特徴から、シミやしわの発生に関係があるとされています。
また、雲や窓ガラスを通り抜けしやすい特徴があるため、曇りの日や家の中でも対策が必要といわれています。
・B波(UVB)
長時間太陽の下に居ると、肌が赤くなる日焼け(サンバーン)が起こったり、水ぶくれができる場合がありますが、これはUVBが影響しています。
UVBはエネルギーが強いため、肌表面の細胞を傷つけ、炎症を起こし、皮膚ガンやシミの原因となります。
肌を白くする方法:紫外線対策
肌が白くならない原因である「日焼け」は、紫外線対策が重要になります。
紫外線には
- A波(UVA):肌の奥深くに影響を及ぼすもの
- B波(UVB):肌表面に影響を及ぼすもの
があり、それぞれに対して適切な紫外線対策を行う必要があります。
まず、紫外線対策には、「日焼け止め」を用いることが効果的とされています。
日焼け止めには、「SPF」「PA」といった表記があり、SPFがUVBを防ぐ効果、PAがUVAを防ぐ効果を表しています。
SPFは数値が高くなる程UVB防止効果が高く、PAは「+」の数が多くなる程UVA防止効果が高いとされています。
しかし、「数値の高い日焼け止めを塗れば日焼けしない」という訳ではなく、日焼け止めはこまめに塗り直すことが大切です。
1度日焼け止めを塗っても、汗や水で落ちてしまうため、数時間置きに塗り直す必要があります。
日焼け止めの塗り直しを怠ってしまうと、「日焼け止めを塗ったのに、日焼けしてしまった」ということになりかねません。
また、UVAは家の中にも届く紫外線のため、家の中でも紫外線対策が必要です。
万が一、日焼けをしてしまった場合は
- 肌を冷やす
- 保湿する
- ビタミンを積極的に摂取する
などのアフターケアを行うようにしましょう。
アフターケアを行うことで、肌へのダメージを最小限にすることができます。
睡眠不足やストレス
肌が白くならない原因には、睡眠不足やストレスも関係しています。
肌が白くならない原因の睡眠不足やストレスについてと対策をご説明します。
肌が白くならない原因:ターンオーバーの乱れ
肌が白くならない原因に、肌のターンオーバーの乱れがあります。
ターンオーバーの乱れは、睡眠不足やストレスにより自律神経やホルモンバランスが乱れることで起こります。
ターンオーバーとは肌の新陳代謝を指し、ターンオーバーが正常に行われることで色素沈着やシミを防ぐことができるため、健康的に美しく肌を保つことができます。
色素沈着やシミの原因は、メラニン色素と言われていますが、実はメラニン色素があることで、紫外線や摩擦などの肌への刺激から肌を守る効果が期待できます。
また、肌のターンオーバーが正常に行われると、メラニン色素はターンオーバーによって排出されるため、すぐにシミに繋がることはありません。
従って、日々のケアや日常生活での肌へのダメージを防ぐことが大切です。
肌を白くする方法:ターンオーバーの正常化
ターンオーバーが乱れる原因は、栄養バランスの崩れや睡眠不足などの生活習慣、ストレスや飲酒、喫煙などが挙げられます
従って、ターンオーバーを正常化させるためには
- 肉・魚・乳製品・卵・野菜や海草・キノコ類などをバランスよく摂取する
- 成長ホルモンが分泌されるのを助ける上質な睡眠
- 血液循環や代謝機能に影響を与える喫煙や過度な飲酒を控える
ことを心がけましょう。
生活習慣の見直しと共に、肌のターンオーバーの正常化を助ける役割のあるサプリメントの摂取も有効です。
肌のターンオーバーの正常化を手助けするサプリメントは、「美白」に特化したものがおすすめです。
「美白」に特化したサプリメントには、以下の様な有効成分が含まれています。
- L-システイン
- トラネキサム酸
- ビタミンC
また、美白サプリメントには、錠剤・粉末・ドリンク・ゼリーの4種類の形状のものがあります。
従って、美白サプリメントを選ぶ際は、効果はもちろんのこと、ご自身が服用しやすいサプリメントの形状で選ぶと良いでしょう。
くすみ
紫外線ケアやスキンケアを行っているにも関わらず肌が白くならない原因には、肌のくすみが挙げられます。
そこで、肌のくすみの原因と対処方法をご説明します。
肌が白くならない原因:乾燥や血行不良
肌が白くならない原因の1つに「くすみ」があります。
くすみ肌とは、肌の透明感、明るさ、ツヤが失われた状態で、不健康な印象を与えてしまう場合があります。
では、「くすみ」の原因には何が挙げられるのでしょうか。
くすみの原因は主に
- 乾燥
- 血行不良
といわれています。
肌の潤いが不足し肌が乾燥したり、不規則な生活習慣によって血行不良に陥ってしまったりすると、肌のターンオーバーが乱れていきます。
肌のターンオーバーが乱れることで、古い角質が積み重なり肌のキメが乱れ、くすみへと繋がっていきます。
また、貧血も肌のくすみの原因の1つとされており、貧血が起こることで血行不良へと繋がり、老廃物が溜まりやすくなるため、顔全体がくすんで見えてしまいます。
肌を白くする方法:スキンケアを見直す
肌のくすみを改善するためには、スキンケアの見直しを行いましょう。
くすみに効果が期待できるスキンケアは、「美白に特化したスキンケア」です。
美白スキンケアには、美白成分が多く配合されており、その美白成分が肌のくすみを軽減してくれる働きがあります。
くすみに効果が期待できる美白成分は以下のようなものがあります。
- ラセンタエキス
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- トラネキサム酸
- コウジ酸
- リノール酸 など
また、くすみを軽減するためには、美白スキンケアを使用すると同時に、肌の保湿も重要になります。
肌が乾燥してしまうと、ターンオーバーの乱れの原因となってしまう場合があるため、セラミドやヒアルロン酸が高配合された保湿性の高いスキンケアを取り入れてみましょう。
スキンケアの成分以外にも、肌のターンオーバーを促すためには、洗顔も重要です。
洗顔には、クレンジング・洗顔・ピーリング剤を用いることで、肌表面の汚れや古い角質の除去を手助けする効果があります。
しかし、強い洗浄成分やピーリング剤を使い過ぎてしまうと、肌表面の必要な栄養も除去してしまい、肌荒れに繋がりかねません。
従って、肌の状態に合わせてアイテムを使用する必要があります。
肌の色は遺伝するのか
肌の色は、もともと持っているメラニンの合成量によって決まります。
この合成量は、人種や個人によって異なり、遺伝するとされているため、肌の色は生まれながらに決まっています。
「色白」という漢字から、「肌の色が白くなること」を指しているように感じますが、実際は、くすみなどを軽減し、トーンアップを行うことに過ぎません。
これは、「もともとの肌の色以上に白くすることはできない」ことを指しています。
では、「もともとの肌色」とは、どんな色をしているのでしょうか。
「もともとの肌色」は、
- わきに近い二の腕の内側
- へその下
- 胸
辺りを確認すると分かります。
日常で紫外線の影響を受けづらい場所であるため、これらの場所の肌色が、ご自身の肌色といえます。
従って、肌を白くする際は、これらの場所の肌色を目指すと良いでしょう。
光老化とは
光老化とは、慢性的な紫外線傷害で、紫外線に対する防御反応として皮膚が厚くなり、質感もゴワつき、色も濃くなる現象です。
光老化が起こると、皮膚の張りを保つ弾性線維が破壊され、光線性弾性線維症という変化が起こります。
光線性弾性線維症になると、皮膚にハリがなくなり、シワやたるみが目立つようになります。
では、光老化と老化には違いがあるのでしょうか。
光老化は、紫外線の影響で肌の皮膚が分厚くなる特徴がありますが、老化ではその特徴は見られません。
逆に、加齢による老化では、皮膚の厚さが薄くなり、肌の色も薄くなる傾向があります。
どちらにせよ、日々の紫外線対策やスキンケアで予防ができるため、根気強く紫外線対策とスキンケアに向き合っていきましょう。
肌を白くする方法に関するよくある質問
肌を白くする方法に関するよくある質問をまとめました。
肌を白くしたいと考えられている方の参考になれば幸いです。
どのくらいで肌が白くなりますか?
うっかり日焼けをしてしまった際に、肌が白く戻るまでは、日焼けの種類によって目安となる日数が異なります。
サンタンと呼ばれる、肌が黒くなる日焼けの場合は、数週間〜数ヶ月で元の肌色へと戻っていくといわれています。
一方、日焼け後に肌が赤くなるサンバーンは、1週間~2週間で元の肌色へと戻るとされていますが、水ぶくれができるようなサンバーンは3週間以上かかる場合もあります。
美白効果が高い食べ物を教えてください
肌を白くするためには、美白効果のある食べ物を積極的に摂取することも重要です。
美白に効果的な栄養素には以下のものが挙げられます。
- ビタミンC
- ビタミンE
- リコピン
- ビタミンA
これらはメラニン色素の生成を抑えたり、抗酸化作用によって過酸化脂質の発生を抑えたりなどといった働きがあります。
栄養素別のおすすめな食べ物は以下の通りです。
栄養素 | 食材 |
ビタミンC | ・ブロッコリー ・ピーマン ・キャベツ ・モロヘイヤ ・レモン ・オレンジ ・アセロラ ・キウイ ・イチゴ |
ビタミンE | ・ごま ・アボカド ・アーモンド(ナッツ類) ・イワシ ・うなぎ ・魚卵 ・油脂類 |
リコピン | ・トマト ・金時人参 ・スイカ ・柿 ・あんず ・パパイア ・マンゴー |
ビタミンA | ・レバー ・バター ・卵黄 ・ニンジン ・うなぎ ・モロヘイヤ ・ほうれん草 |
洗顔料の選び方を教えてください
洗顔料には「フォームタイプ」「固形タイプ」「ジェルタイプ」「泡タイプ」「パウダータイプ」があります。
それぞれ特徴があるため、まずは特徴をご説明します。
種類 | 特徴 |
フォームタイプ | ・チューブ式なので使う量の調節が容易 ・モコモコのしっかりとした泡をつくりやすい ・商品のバリエーションも豊富 ・洗浄力が強めのものが多い |
固形タイプ | ・配合成分がシンプルなものが多い ・ピーリング成分が入っている商品有り ・洗浄力が高め ・皮脂をすっきりと落とせる |
ジェルタイプ | ・古くなった角質をやさしく取り除き、毛穴のざらつきをオフできる ・比較的摩擦が少ない |
泡タイプ | ・泡立てる手間が省ける ・詰め替えもあるため、コスパに優れているものが多い ・フォームタイプに比べ泡がへたり易い |
パウダータイプ | ・酵素が成分として含まれているものが多い ・肌に蓄積した皮脂汚れや毛穴汚れを落とせる ・洗浄力が高いため、毎日使いには不向き |
また、洗顔料を選ぶ際はご自身の肌タイプにあった洗顔を選ぶと良いでしょう。
- 脂性肌:洗浄力の強いフォームタイプまたは、固形タイプ
- 乾燥肌:洗浄力のマイルドなフォームタイプまたは、ジェルタイプ
- 混合肌:洗浄力がマイルドで保湿成分の入ったもの
- 敏感肌:洗浄力がマイルドで敏感肌用のもの
スキンケア用品の選び方を教えてください
スキンケア用品を選ぶ際は、肌タイプにあったものを選ぶことをおすすめします。
肌タイプは4種類あり、肌の特徴によって肌タイプを分けることができます。
- 普通肌
水分量が多く皮脂量が少なめ。潤いはあるものの、季節などによって変化しやすい特徴がある。
- 脂性肌
水分量も皮脂量も多く、潤いはあるが、ベタつきが目立つ肌タイプ
- 乾燥肌
水分量も皮脂量も少なく、かさついて荒れやすいという特徴がある
- 混合肌
水分量が少なく、皮脂量が多いため、脂っぽいのにかさつくといった特徴がある
このことから、肌タイプ別におすすめなスキンケア用品の選び方をご紹介します。
肌タイプ | 選び方 |
普通肌 | 通常のスキンケア用品に加え、クリームやアイクリームなど保湿効果の高いアイテムを選ぶ。 |
脂性肌 | 肌のテカリやニキビ、毛穴などといった悩みを持つ方が多いため、汚れを落とすことを重視するスキンケアがおすすめ。 特に洗顔料は、クレイや炭などの皮脂吸着力のあるものが良い。 |
乾燥肌 | 通常のスキンケア用品に加え、肌の上に膜をつくるような潤いをしっかりと守ってくれる保湿力の高いクリームを選ぶ。 |
混合肌 | 水分が足りていないため、水分量の多い化粧水などで肌の水分をおぎなう必要がある。 また、油分が配合されているアイテムを使う際は、皮脂分泌量が多い部分は控えめにする塗り分けが大切。 |
また、スキンケアの際に注意が必要な点に、「油焼け」があります。
油焼けとは、肌や髪にしようしたスキンケア用品などに含まれるオイルが、紫外線や熱の影響で酸化し、色素沈着やシミ・くすみの原因となってしまうことを指します。
従って、オイルを選ぶ際は、油焼けしにくい純度の高いオイルまたは、オリーブオイル・ホホバオイル・ココナッツオイル・椿油・アルガンオイルなどから選ぶようにしましょう。
肌を白くする方法まとめ
ここまで肌を白くする方法や肌が白くならない原因についてお伝えしてきました。
肌を白くする方法についての要点をまとめると以下の通りです。
- 肌を白くすることは可能だが、元の肌色以上に白くすることはできない
- 肌が白くならない原因には、紫外線・栄養バランスの崩れ、ストレスなどが挙げられる
- 肌の色は遺伝するため、肌色には個人差がある
- 光老化とは、慢性的な紫外線傷害で、皮膚が厚くゴワつき、色も濃くなる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。