気をつけていても、いつの間にかできている顔のシミ。
1度できてしまったら消えないのではないか、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、シミの原因と予防について以下の点を中心にお伝えします。
- シミができる原因
- シミを予防する方法
- できてしまったシミの治療法
シミの原因と予防について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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シミができるメカニズム
シミの原因と予防についてご紹介する前に、まずはシミができるメカニズムについて理解しましょう。
シミができる原因となるのが「メラニン」と呼ばれる黒色色素です。
肌が紫外線を浴びるとメラノサイトという細胞から信号が送られ、メラニンが生成されます。
メラニンがシミの原因になると聞くと、悪いものに思えますがそうではありません。
本来メラニンは表皮細胞に留まって、紫外線から肌細胞を守る働きをしています。
そして、肌のターンオーバーが正常であれば約1ヶ月かけて徐々に肌表面に押し上げられて剥がれ落ちます。
通常の日焼けであれば、約1ヶ月後には消えていくとされています。
しかし、日々の生活で睡眠不足や血行不良により、肌のターンオーバーが乱れてしまう場合があります。
メラニンの生成が排出のペースを上回ると、メラニンが過剰に肌に蓄積されてしまいます。
ターンオーバーが間に合わずに、肌に残ったメラニンがシミの原因となるのです。
また、何らかの刺激によって大量にメラニンが生成される場合があります。
そうすると、ターンオーバーが正常でも排出が間に合わず肌に蓄積されシミとなってしまいます。
1度できてしまったシミは、自然に消えるまでに多くの時間がかかります。
シミをつくらない、増やさないためには、肌のターンオーバーを正常にしてメラニンの過剰生成を防ぐのが大切です。
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シミができる原因
シミには様々な種類があり、できる原因もその種類によって異なります。
メカニズムを理解したところで、次はシミができる原因を詳しくご紹介します。
加齢
一般的にシミと呼ばれているのが、加齢とともにできやすくなる「老人性色素班」です。
茶色や黒色で円形や楕円形に近く、境界線がはっきりしているのが特徴です。
加齢により肌のターンオーバーが遅くなると、メラニンの排出が追いつかずに蓄積してシミとなっていきます。
年齢を重ねるとともに目立ってくるシミですが、紫外線を浴びる機会が多いと20代でもできる場合があります。
加齢は止めることができませんが、紫外線対策をすることでメラニンを蓄積させないようにしましょう。
紫外線
シミの原因としてまず挙げられるのが紫外線ではないでしょうか。
シミができるメカニズムでも解説した、メラニンをつくる原因となるのが紫外線です。
肌のターンオーバーが正常であれば、通常の日焼けと同じく約1ヶ月でメラニンを含む老廃物が排出されます。
しかし、UVケアをせずに紫外線を浴び続けると、シミの原因となるのです。
また、紫外線を浴び続けると、メラニンが生成しやすくなる可能性もあります。
メラニンが生成されやすくなるとシミができやすくなるので、毎日の紫外線対策が重要になります。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化が原因となるといわれているシミが「肝斑」です。
肝斑は、両頬に左右対称にできるのが特徴の薄茶色のシミです。
ピルの服用や妊娠など、女性ホルモンのバランスが影響するとされています。
30代から50代の女性に多く症状が見られ、閉経とともに薄くなったり、消えたりする傾向があります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトが活性化してメラニンが多く生成されます。
過剰に生成されたメラニンが排出しきれずにシミとなるのが肝斑です。
肝斑は紫外線によって悪化する場合もあるので、注意が必要です。
過度なスキンケア
皮膚はとても薄く、角質層の厚さはわずか0.02mmです。
そのため、毎日のスキンケアによる摩擦がシミの原因となる場合があります。
とてもデリケートな角質層は、摩擦刺激によって簡単に剥がれて薄くなってしまいます。
その結果、肌のターンオーバーが乱れメラニンの排出が滞り、シミとなるのです。
また、摩擦ダメージが蓄積されて肌が炎症を起こすと、メラニンを過剰に生成してしまう可能性もあります。
ゴシゴシと擦るようなクレンジングや洗顔は避けて、なるべく顔に触れる回数は減らすよう心がけましょう。
キズやニキビ跡
キズやニキビ跡がシミになったものを「炎症後色素沈着」といいます。
キズやニキビができて肌に炎症が起きたとき、メラノサイトが刺激されてメラニンが生成されます。
そして、肌の炎症が治まって赤みが引いた後の色素沈着がシミとなるのです。
とくにニキビを潰したあとは炎症後色素沈着となりやすいため、ニキビができた際は触らないのが大切です。
炎症性色素沈着についても、肌のターンオーバーが正常であれば自然に改善する可能性があります。
紫外線や摩擦により悪化する場合もあるので、注意しましょう。
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シミは予防が命!
1度シミができてしまうと、消えるまでには時間がかかります。
新たなシミをつくらないのはもちろん、今あるシミを濃くしないためにも予防するのが大切です。
生活習慣の改善
過剰に生成されたメラニンを排出するためには、肌のターンオーバーを整えるのが重要です。
生活習慣の乱れはターンオーバーが乱れる原因と大きく関係しています。
肌の修復に必要な成長ホルモンが分泌されるのは睡眠中です。
そのため、睡眠不足は肌のターンオーバーが乱れる原因の1つです。
また、ストレスや疲労を溜めすぎるのもホルモンバランスが乱れ、肌のターンオーバーに影響するといわれています。
適度な運動やストレッチで身体を動かし、しっかりと休息をとりましょう。
その他にも、過度な喫煙や飲酒も血液循環や代謝に影響を与え、肌のターンオーバーが乱れる原因となるので注意が必要です。
食生活の改善
食生活を改善して内側からケアをするのもシミの予防には大切です。
シミの原因となる活性酵素から肌を守る「抗酸化力」の高い食材と栄養素をご紹介します。
栄養素 | 多く含まれる食材 |
ビタミンA | 人参、ほうれん草、かぼちゃ、レバーなど |
ビタミンC | ブロッコリー、レモン、ピーマン、いちごなど |
ビタミンE | アーモンド、アボカド、うなぎ、鮭など |
ポリフェノール | ブルーベリー、カカオ、紅茶、緑茶など |
リコピン | トマト、スイカ、柿、マンゴーなど |
摂取量や調理法によって効果には個人差があります。
毎日の食事にうまく取り入れて、シミを予防しましょう。
紫外線対策
紫外線によるダメージを蓄積させないためにも、紫外線対策は毎日行うのが大切です。
日焼け止めを選ぶ際は、「SPF」と「PA」の値を見て選ぶようにしましょう。
SPFは肌が赤くなり炎症を起こし、メラニンを増加させるUV-Bを防止します。
また、PHは肌を黒くし、シワやたるみの原因となるUV-Aを防止します。
1番数値が高いものを選べばいいと思いがちですが、紫外線の防止効果が高くなるほど肌への負担も大きくなるといわれています。
日常生活の買い物や散歩であればSPF10〜20、PA++の日焼け止めで紫外線の防止効果が期待できます。
生活シーンに合わせて使い分けるようにしましょう。
サプリメントの活用
食事だけでは摂取しきれない、シミ予防に効果が期待できる成分はサプリメントで補うのがおすすめです。
シミ予防に有効とされている成分は以下のようなものが挙げられます。
- L-システイン
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンB群
L-システインやビタミンCは、一般的にシミと呼ばれている老人性色素班の予防に効果が期待できます。
また、そばかすにはビタミンE、色素沈着にはビタミンB群が有効とされています。
肌のターンオーバーを考えると、約1ヶ月飲み続けると効果を感じられるとされています。
価格や飲みやすさ、配合量などを見て無理なく続けられるサプリメントを選びましょう。
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できてしまったシミの治療法は?
どれだけ予防をしていても、いつの間にかできてしまっているシミにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
シミを消すためには、適切な治療を受けるのが大切です。
レーザー治療
クリニックで行われるレーザー治療は、シミにレーザーを照射してシミの原因となるメラニンを破壊する施術です。
シミの種類によって有効なレーザーの種類が異なります。
自己判断でシミの種類を見分けるのは難しいので、クリニックでのカウンセリングでどのレーザーが有効か、相談してみましょう。
個人差がありますが、レーザーを照射してすぐにシミが取れるわけではありません。
1週間程度でかさぶたになり、剥がれ落ちてから徐々に薄くなっていきます。
一時的にシミが濃くなる場合もあるので、大切な予定の前には治療を避けるのがおすすめです。
外用薬
できてしまったシミには「トレチノイン」と「ハイドロキノン」の2つの外用薬が効果的といわれています。
トレチノインは、肌のターンオーバーを促進し皮膚の深い層にあるメラニンも押し出す効果が期待できます。
個人差がありますが、副作用として赤みやかゆみ、皮剥けが起こる場合があります。
ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑制し、できてしまったシミを漂白する効果が期待できます。
しかし、濃度が濃くなるほど強力に作用し副作用の赤みや白斑のリスクが高くなります。
ハイドロキノンは単体で使用すると肌への浸透率が低いですが、トレチノインと併用すると浸透効果が高まります。
シミの状態や副作用を考え、医師に処方してもらうことをおすすめします。
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シミに関するよくある質問
最後に、シミに悩んでいる方のよくある質問についてまとめます。
疑問を解決して、シミのない肌を目指しましょう。
出産後にシミが増えたような気がするのですが、なぜですか?
妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが増加し、シミが増えると考えられています。
出産後もすぐにホルモンバランスが戻るわけではないので、シミが増えたり、悪化したりする場合があります。
とくに、頬に左右対称にできるのが特徴の肝斑は、女性ホルモンが影響しているといわれています。
紫外線を浴びると悪化する可能性があるため、紫外線対策は欠かさずに行いましょう。
頬にシミが多くできるのはなぜですか?
頬や鼻などの顔の中でも比較的高い部分は、紫外線に当たりやすいため、シミができやすいといわれています。
また、加齢や女性ホルモンの影響でできるといわれている肝斑も、頬に左右対称にできるのが特徴です。
一般的にシミと呼ばれる老人性色素斑も、肝斑も紫外線によって悪化する可能性があります。
紫外線の強い夏だけではなく、冬場や室内にいるときにも忘れずに紫外線対策をするようにしましょう。
シミのレーザー治療は痛いですか?
痛みには個人差がありますが、ゴムではじかれたような痛みを感じる方もいます。
ほとんどの場合は、麻酔が必要ない程度の痛みです。
施術中に痛みを強く感じた場合は、照射の出力を調整してもらうようにしましょう。
また、クリニックによっては麻酔クリームを使用してもらえる場合もあります。
痛みに弱い方や、不安な方はカウンセリングの際に相談するのがおすすめです。
シミの治療は保険がききますか?
皮膚科での美容目的のシミ治療には保険は適用されません。
一般的にシミと呼ばれる老人性色素斑や肝斑の治療は美容目的と判断される場合が多いです。
保険適用となるシミは、アザに近いものや外傷による色素沈着に対する治療です。
太田母斑という青いアザや、怪我による色素沈着の治療については皮膚科での相談をおすすめします。
この場合は、レーザー治療や内服薬の一部に保険が適用される場合があります。
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シミのまとめ
ここまでシミの原因と予防についてお伝えしてきました。
シミの原因と予防の要点を以下にまとめます。
- 加齢や紫外線など、シミができる原因は1つではない
- 紫外線対策や生活習慣の改善でシミを予防するのが大切
- できてしまったシミも、レーザーや外用薬で治療できる場合がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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