乾燥肌の原因とは?乾燥しやすい部位や対策方法も詳しく紹介!

冬になると空気が乾燥し、肌も乾燥しやすくなります。
また、最近は夏場もエアコンで空気が乾燥しやすくなり、慢性的な乾燥肌に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では乾燥肌について以下の点を中心にご紹介します。

  • 乾燥肌の主な原因
  • 乾燥しやすい身体の部位
  • 乾燥肌におすすめの食品

乾燥肌について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

乾燥肌とは

乾燥肌とは肌の水分や油分が不足し乾燥している肌のことを言います。

肌が乾燥し始めるとバリア機能も低下し、花粉や紫外線にも弱い状態になり、肌荒れを引き起こしやすくなります。
また、乾燥を改善しようと油分を過剰に分泌してしまいニキビなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。

乾燥肌は誰にでも起こり得る症状です。
では、乾燥肌の症状や原因について詳しく見てみましょう。

乾燥肌の症状

乾燥肌の症状で多いのは肌のつっぱりやカサつきです。
また、特に症状が出やすいのは、ヒジや膝など水分の分泌が少ない部分や角質の分厚いかかとです。

顔では口周りや頬が乾燥の目立ちやすい部分です。
特に唇は乾燥するとカサつき、ひび割れてしまうこともあります。

ほかにも角質が剥がれ、白く粉が吹きだすこともあります。
また、バリア機能が低下することでかゆみや赤みの症状が出る場合もあるでしょう。

乾燥肌は予防や、症状が出始めたら早めに対処することが大切です。

乾燥肌の原因

乾燥肌の原因には何があるでしょうか。
特に影響が大きい原因として

  • 肌の水分不足
  • 皮脂不足

が考えられます。
で、肌の水分が不足する原因や皮脂の分泌が低下してしまう原因を見てみましょう。

空気の乾燥

冬場などは外の空気が乾燥し肌の乾燥を招きます。
また暖房も空気を乾燥させるので注意が必要です。

夏場は長時間クーラーを使用すると空気が乾燥してしまう可能性があります。

冬場に暖房をつけっぱなしにする場合は、加湿器など空気を乾燥させない工夫をすると良いでしょう。

紫外線によるダメージ

肌が紫外線により日焼けしてしまうとダメージを受け乾燥します。
日焼けにより角質細胞がダメージを受け、保湿機能も低下してしまうからです。

紫外線による乾燥はシワやたるみの原因にもなるため日焼け止めなどの紫外線対策が大切です。

誤ったスキンケア

毎日のスキンケアが誤っていることが原因の場合もあります。

皮膚をゴシゴシ洗うことによる摩擦や、肌に合わない石鹸や化粧品の使用も肌に負担がかかります。
また、熱すぎるお湯の使用や洗いすぎも乾燥の原因になります。

ビタミンB群不足

ビタミンB群は肌の健康を促すといわれており、乾燥肌対策に効果が期待できます。
また、アレルギーを抑える効果もあるため、不足すると肌が荒れやすく乾燥もしやすくなります。

しかし、ビタミンB群は水溶性で体に蓄えることができません。
毎日の食事に納豆などのビタミンB群を多く含む食品を取り入れましょう。

生活習慣の乱れ

不規則な生活や睡眠不足が続き、生活習慣が乱れることも乾燥肌の原因になり得ます。
過剰な飲酒や喫煙も乾燥の原因になるため気をつけましょう。

また、偏った食生活も栄養素が偏り、水分が不足する原因の一つです。

特に睡眠中は肌を回復させる大切な時間です。
睡眠時間は十分に確保しましょう。

皮脂分泌量の減少

年齢を重ねることにより皮脂分泌量が減少すると言われています。
また、女性は男性に比べ、もとから皮脂分泌量が少ないです。

皮脂は肌の保湿効果もあるため、不足すると乾燥してしまうのです。
ほかにも肌の保護や抗菌作用もあり、肌をダメージから守ってくれます。

不足してしまう皮脂は食事や化粧品で補うことがおすすめです。

乾燥肌になりやすい身体の部位

乾燥肌になりやすい部位は皮脂の分泌が少ない部分です。
特に乾燥しやすい部位は

  • すね
  • ヒジ
  • かかと

などの部分で、顔では口周りや頬や目の周りが特に乾燥しやすいでしょう。

「すね」や「かかと」は普段見落としやすく、かかとは靴下が引っかかり出してから気づくこともあるかもしれません。

空気が乾燥しやすい季節だけでなく普段から皮脂の分泌が少ないため乾燥しやすいのです。
また、乾燥肌がひどくなると痛みを伴うこともあります。

乾燥ケアに有効なスキンケア成分

乾燥肌には毎日のスキンケアが大切ということがご理解いただけたかと思います。
では、乾燥ケアに有効な肌を守るスキンケア成分の3因子を詳しくみてみましょう。

セミラド

セラミドは肌の内部にある水分を保つ機能がある成分です。
また、外部からの刺激などから守るバリア機能も担っています。

アミノ酸

アミノ酸は肌の細胞を作る機能があり、ターンオーバーを促す効果が期待できます。
また、コラーゲンを作る材料でもあるため積極的に取り入れたい成分です。

スクワラン

スクワランは皮脂膜に近い働きをし、肌の水分の蒸発を防いでいます
クレンジングオイルなど、オイル系のスキンケアに使用されることが多いです。

乾燥肌対策スキンケアのポイント

乾燥肌対策を行う際に抑えたいスキンケアポイントをご紹介します。
有効なスキンケアを行うためにも、ぜひ参考にしてください。

使用量を守る

スキンケアに記載されている使用量を守らないと逆効果になってしまうこともあります。
効果を最大に発揮させるためにも使用料は守りましょう。

肌に合うか確認

自分の肌に合わないスキンケアはかえって乾燥肌を悪化させてしまう可能性があります。
事前に肌に合うかテストしてみることがおすすめです。

入浴・洗顔後にすぐ使用

入浴後や洗顔後は水分が蒸発しやすく肌の乾燥が進むタイミングです。
入浴や洗顔の後は肌の水分が蒸発する前に保湿などのスキンケアをおこないましょう。

顔パックの効果

顔パックは肌に長時間密着し保湿をおこなうスキンケアのため、より効果が期待できます。
日ごろの習慣に取り入れるのもおすすめです。

保湿の回数

保湿はこまめにおこなうことが大切です。
とくに冬場は入浴や洗顔後だけでなく手洗いの後のハンドクリームなど、めに保湿を行うと良いでしょう。

乾燥肌に良い食べ物

乾燥肌対策には保湿以外にも、摂取する栄養も大切です。
ここからは乾燥肌におすすめの栄養素と食べ物をご紹介します。

タンパク質

体の組織を生成するのに必要なタンパク質ですが、肌の角質細胞を作成する際にも必要な栄養素です。
また、肌以外にも髪や爪などにも欠かせないため積極的にとりたい栄養素でもあります。

タンパク質は肉類や魚類や豆類に多く含まれており、毎日の食事に取り入れやすいでしょう。

ビタミンA

ビタミンAには肌の潤いを保ち、ターンオーバーを正常に保つ効果があります。
ほかにも紫外線から守ってくれる効果も期待できます。

ターンオーバーの周期が乱れると新しい肌に変わらず乾燥しやすい状態になるでしょう。
また、古い角質が残るとバリア機能も低下してしまい乾燥肌を引き起こします。

ビタミンAはレバーやウナギや緑黄色野菜に多く含まれています。

ビタミンB

ビタミンB群は肌を整え健康に保ってくれる効果があります。
特にビタミンB6はタンパク質のエネルギー変換を助ける大切な要素です。
また、皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。

ビタミンB群はバナナやマグロのほかに鶏肉や豚肉にも含まれています。
水溶性のビタミンのため、生の状態やスープなどがおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCには血流を促進する効果が期待できます。
また、乾燥肌だけでなく肌環境を整える効果も期待できます。

乾燥肌になると乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されてしまい、ニキビなどが出来ることがありますよね。
ビタミンCは過剰な皮脂の分泌も抑えてくれるため、ニキビなどの皮脂が原因の吹き出物にもおすすめです。

ビタミンCは体の中で生成できないため食事やサプリメントで補いましょう。
キウイフルーツ、いちごなどのフルーツやブロッコリーなどに多く含まれています。

ビタミンE

ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれ美肌には欠かせない栄養素です。
乾燥肌に嬉しい保湿効果から抗酸化作用など嬉しい効果があります。

乾燥肌の原因の一つである紫外線にも効果が期待できます。
ビタミンEには抗炎症作用もあるため、日焼けした肌の炎症を抑えてくれるのです。

ビタミンEはアーモンドやヘーゼルナッツなどナッツ類や、モロヘイヤ、かぼちゃにも多く含まれています。

亜鉛

亜鉛にはタンパク質の働きを促し、肌トラブルを改善する効果があります。
また、免疫力を保つためにも大切な栄養素なため、とくに冬などは積極的に摂りたい栄養素です。
また、汗や尿から排出されてしまうため、運動量が多い方も積極的に摂取することがおすすめです。

亜鉛が不足すると肌が荒れやすくなり、炎症を起こしやすくなります。
また、乾燥で痒みが出て掻いてしまい傷ができた場合にも治りづらくなってしまいます。

亜鉛は多くの食品に含まれており、とくに牡蠣、豚レバー、卵に含有量が多いです。
しかし、バランス良く食事を取ることが大切です。

乾燥肌に関するよくある質問

ここからは乾燥肌に関してよくある質問に答えます。
乾燥肌で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

1.乾燥肌は遺伝なのか

肌の潤いを保つセラミドが少ない体質を遺伝的に受けつぐ可能性があります
セラミドが少ないと乾燥しやすい肌になってしまいます。

しかし、セラミドの減少を抑えたり乾燥を防いだりするスキンケアで、改善や状態の悪化を抑えることは期待できるでしょう。

遺伝的にセラミドが少ない方以外にも、年齢を重ねることでセラミドは減少してしまいます。
セラミドを出来る限り食い止め、補っていくことが大切です。

セラミドはスキンケアで補う方法と食事から補う方法があります。
こんにゃくや黒豆、わかめに多く含まれているため、日々の食事に取り入れてみましょう。

2.スキンケアのし過ぎはよくない!?

乾燥しているからと言って保湿しすぎると肌本来の保湿機能が発揮されづらくなる可能性があります。
また、バリア機能も低下してしまうことが懸念されます。

また、クレンジングのしすぎも乾燥肌を引き起こす一因となります。
クレンジングには油を落とす成分が含まれていることが多く、肌の油分も落としてしまい刺激も強いことが多いのです。

スキンケアも自分の肌に合ったものを適度に使用することがおすすめです。
また、乾燥している部分にのみ保湿をするなど工夫してみてはいかがでしょうか。

3.乾燥肌と一時的な乾燥の違いは?

乾燥肌は肌タイプのことを指し、一時的な乾燥肌はすべての肌タイプの方にも現れる症状です。
一時的な乾燥肌の場合はしばらくすると肌の水分が元に戻ることが多いでしょう。

しかし、乾燥肌タイプの方は遺伝的にセラミドが少ないなどの要因である場合があります。
体質によっては一時的ではなく、1年を通して乾燥してしまうこともあるでしょう。

乾燥肌タイプの方と一時的な乾燥である方の両方に大切なことは同じです。
それは、日ごろの保湿などのスキンケアです。
ぜひ乾燥を抑えるスキンケアを習慣に取り入れましょう。

乾燥肌まとめ

ここまで乾燥肌についてお伝えしてきました。
乾燥肌の要点をまとめると以下の通りです。

  • 乾燥肌は空気の乾燥以外にも栄養不足で引き起こす可能性がある
  • 身体の中でも顔やヒジなど皮脂の分泌が少ない部位が乾燥しやすい
  • 乾燥肌には卵や牡蠣などに含まれるタンパク質や亜鉛がターンオーバーを促すために大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。