リベルサスの服用は結構大変?気になる効果や副作用も紹介

リベルサスとは、2型糖尿病の治療薬として利用されている医療用医薬品です。
血糖値を下げる効果の他に、食欲抑制や脂肪燃焼の促進効果が期待できるため、医療ダイエットの1種としても活用されています。
そこで今回は、リベルサスについて、以下のポイントを中心に詳しく解説していきます。

  • リベルサスってどんな薬?
  • リベルサスの副作用とは?
  • リベルサスを服用するうえでの注意点

ぜひ最後までご覧ください。

リベルサスとは

リベルサスとは、2型糖尿病の治療薬として、2021年2月から販売開始された医療用医薬品です。
血糖値を下げる効果が期待できるホルモンである「インスリン」の分泌量が低下して、血糖値が上昇した状態で維持される疾患です。
糖尿病を放置してしまうと、視力低下・失明、腎不全、心筋梗塞・脳梗塞などの合併症を引き起こす場合もあります。
そのため、インスリンの分泌を促進し、血糖値をコントロールすることが重要です。
血糖値をコントロールするために、GLP-1と呼ばれるホルモンの働きが重要になります。
GLP-1は、膵臓へのインスリン分泌を促進したり、胃の運動をコントロールして血糖値の上昇を抑えたりする効果が期待できます。
このGLP-1と似た働きをするとされているのが、GLP-1受動作動薬の一種であるリベルサスです。
GLP-1製剤は、注射による投与しかできないといわれていましたが、リベルサスは構造を工夫することで経口投与を可能にした内服薬です。
インスリンの分泌促進効果のほか、胃の運動をゆっくりにすることで、食後の血糖値上昇を抑える効果が期待できます。
また、食欲抑制効果も見込めるため、医療ダイエットの一種として使用されています。
出典:【糖尿病専門医が解説】世界初の経口GLP-1製剤:リベルサス(セマグルチド)の効果と副作用|乾小児科内科医院

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リベルサスの効果

次に、リベルサスの効果について解説していきます。
リベルサスには、血糖値上昇を抑える効果のほかにもさまざまな効果が期待できます。
1つずつ効果について詳しく触れていますので、参考にしていただければ幸いです。

カロリーの燃焼促進

人の体内には「脂肪細胞」が存在しています。
脂肪細胞は、加齢や肥満などが原因で働きが低下するとされています。
脂肪細胞には、脂肪を溜め込む作用の「白色脂肪細胞」と、脂肪燃焼作用の「褐色脂肪細胞」の2種類があります。
リベルサスは、褐色脂肪細胞を活発化させる効果によって、カロリー消費しやすい体質への改善効果が期待できます。

食欲抑制

リベルサスは、胃腸の働きをコントロールする効果が期待できる医薬品です。
胃酸の分泌や胃の内容物を腸へ排出する動きを遅くすることで、胃での消化速度がゆっくりになり、少量でも満足感を感じやすくなるといわれています。
胃での消化速度が遅くなることによって、食後の急激な血糖値の上昇を抑えたり、高血糖の状態を抑制したりする効果が期待できます。
また、脳の満腹中枢に働きかけて、空腹感を感じにくくすることで、食欲抑制の効果が見込めます。

糖質消費促進

リベルサスは、体内のGLP-1と呼ばれるホルモンと似た働きをするGLP-1受容体作動薬です。
GLP-1は、別名「やせるホルモン」とも呼ばれており、血糖値の上昇に伴って分泌され、膵臓のインスリン分泌を促進する効果が期待できます。
インスリンの分泌量が増加すると、筋肉や脂肪などの細胞で、エネルギー源として糖の消費がしやすくなり、血液中の血糖値が低下しやすくなるといわれています。

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リベルサスの副作用

ここからは、リベルサスの主な副作用について解説していきます。
リベルサスには、胃腸障害や低血糖などの副作用があるため、服用時は注意が必要です。
ここでは、起こりやすいとされている症状や重篤な副作用について触れていますので、最後までぜひご覧ください。

胃腸障害

リベルサスの副作用として、起こりやすいとされている症状が、胃腸障害です。
胃腸障害とは胃や腸に起こる症状を指し、吐き気や嘔吐、お腹の張り、胸焼け、便秘・下痢などが挙げられます。
胃腸障害はリベルサスを服用し始めた初期の段階で起こりやすく、服用を続けることで症状が自然に改善されていくことが多いといわれています。
長期間、服用を継続しても症状が改善されない場合や、症状が悪化した場合は、速やかに医師の診察を受けることをおすすめします。

低血糖

リベルサスの重篤な副作用として、低血糖が挙げられます。
低血糖とは、血糖値が基準を下回った状態を指し、深刻な場合は意識を失うこともある症状です。
健常者の空腹時の血糖値は、70~99mg/dlの間とされており、60mg/dl以下になるとさまざまな症状を引き起こす危険性があるため、注意が必要です。
現れる症状として、以下の症状が挙げられます。

  • 倦怠感や強い疲労感
  • 冷や汗・動悸・ふるえ
  • めまいや混乱
  • 抑うつ状態
  • 意識が朦朧とする
  • けいれん、深い昏睡状態

低血糖の症状が出た場合、すぐに糖分を摂取することが重要です。
ブドウ糖が配合されたタブレットや飴、砂糖、ブドウ糖や砂糖が配合された飲み物などをあらかじめ用意しておくようにしましょう。
低血糖は、症状が起きたらすぐに対処することで、短時間で回復する傾向があります。
そのため、低血糖が起きたからといって、自己判断で薬の量を調整したり服用を中止したりせず、不安な場合は医師に相談するようにしましょう。
出典:低血糖の症状とは?原因・対処法|知りたい!糖尿病

出典:血糖値の正常値はいくつ?ー1日の血糖推移・正常範囲・男性と女性の差を含めた解説|アスクレピオス診療院

急性膵炎

リベルサスの重篤な副作用として、急性膵炎が挙げられます。
急性膵炎とは、何らかの原因によって起こる膵臓の炎症を指します。
急性膵炎の症状としては、上腹部痛や背部痛、嘔吐、発熱などが挙げられます。
悪化すると、ショック状態などに陥る危険性もあります。
急性膵炎を発症した場合、リベルサスの服用は中止になり、膵炎の治療を受けることになります。
膵炎の治療は、絶飲食での膵臓の安静や鎮痛剤や膵臓内の酵素の活性を抑える薬などを使用します。
急性膵炎は、リベルサスの副作用として、0.1%程度の確率で起こるといわれています。
嘔吐を伴う激しい腹痛や背中の痛みなどが起きた場合は、服用を中止してすぐに医師の診察を受けることが重要です。
出典:リベルサスの副作用とは?より安全な処方を受ける方法も含めて医師が解説します。|クリニックフォア

出典:急性膵炎と慢性膵炎|一般社団法人日本肝胆膵外科学会

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リベルサスの効果が期待される正しい飲み方は結構面倒くさいって本当?

リベルサスの効果を発揮するためには、正しい服用方法を守ることが重要です。
リベルサスは、起床後の空腹時に服用することによって効果が発揮されやすい医薬品のため、朝食前に服用する必要があります。
リベルサスは、1錠をコップ1杯の水(120ml以下)とともに服用します。
また、服用後30分~2時間程度は、水分補給・食事は控えましょう。
この服用方法を正しく守らなかった場合、効果が発揮されにくくなるため、注意が必要です。
リベルサスは、服用を始めた初期の段階で副作用が出やすい医薬品とされています。
そのため、医師の指示を守り、少ない量から服用を開始することが重要です。
リベルサスは、保管時にも注意が必要な医薬品です。
湿気と光による影響を受けやすいため、服用時以外は高温多湿を避け、日陰で保管するようにしましょう。
また、シートから錠剤を取り出すのは服用直前にすることを心がけ、錠剤を割ったり砕いたりしないように注意してください。
出典:リベルサス錠を服用される方へ|MSD製薬
   リベルサスとは?ダイエットが期待できる3つの効果と副作用、飲み方などを紹介|池袋駅前のだ皮膚科

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リベルサスに関するよくある質問

最後に、リベルサスに関するよくある質問について、解説していきます。
服用できる方やオゼンピックとの違いについて触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

妊娠中でも服用できる?

リベルサスは、妊娠中の方や授乳中の方は服用できません
妊娠中の方がリベルサスを服用できない理由として、リベルサスの主成分であるセマグルチドを使用した実験で、胎児毒性が認められていることが挙げられます。
胎児毒性とは、母体が薬剤を摂取したときに、胎盤を経由して胎児の体内で生じる有害な作用を指します。
胎児の発育への影響や発育抑制、骨格や血管異常の発生頻度の増加などが起こる可能性があるため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は服用しないようにしましょう。
授乳中の方も、授乳時の乳汁へ成分が移行することが報告されているため、服用はおすすめしません。
授乳中の方でリベルサスを服用したいと考えている方は、必ず事前に医師に相談し、指示に従うようにしましょう。
出典:リベルサス-禁忌含む使用上の注意|MSDConnect

若い年齢でも服用できる?

リベルサスは、18歳未満の方は服用できません
リベルサスは小児への使用経験がなく、臨床試験を実施していないため、安全性が確立されていないことが理由と考えられます。また、65歳以上の高齢者の方も、リベルサスの処方を断られる場合があります。
高齢者の方は生理機能が低下していることが多く、胃腸障害などの副作用が現れやすいとされているためです。
処方を受けられるかどうかを含めて、必ず医師の判断に従うようにしましょう。
出典:医薬品インタビューフォーム-リベルサス錠|ノボノルディスクファーマ株式会社

薬を噛み砕いて飲んでも良い?

リベルサスを服用するときは、かみ砕いたり分割したりしてはいけません
リベルサスの効果を正しく発揮させるためには、正しい方法で服用することが重要です。
決められた用法用量を守り、医師の指示に従って服用しましょう。

オゼンピックとの違いは?

リベルサスとオゼンピックは、同じGLP-1受容体作動薬ですが、投与方法や回数に違いがあります。
リベルサスは内服薬で、毎日飲み続ける必要があります。
オゼンピックは注射での投与になり、週1回注射を打つことで効果が期待できる製剤です。
リベルサスを毎朝飲み続けることが困難な方や、リベルサスで効果を感じられないという方は、オゼンピックの投与を検討するのも良いでしょう。
出典:ダイエット治療(リベルサス/オゼンピック)|まりこ泌尿器・漢方内科

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リベルサスについてまとめ

ここまでリベルサスについてお伝えしてきました。
リベルサスについての要点をまとめると以下の通りです。

  • リベルサスは、2型糖尿病の治療に使用されている医療用医薬品である
  • リベルサスは、血糖値を下げる効果や脂肪燃焼・食欲抑制効果が期待できる
  • リベルサスの副作用として、胃腸障害や低血糖、急性膵炎などが挙げられる
  • リベルサスを服用するときは、起床後の空腹時に服用することが重要である
  • リベルサスは、妊娠中・授乳中の方や18歳未満の方は服用できない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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