ピル購入について
本記事では「ピルを購入する方法を知りたい」「ネットでも手に入るのか興味がある」
という方に向けた記事となっています。
ピルの購入が初めてだと、手順や購入場所をどうすればいいか気になりますよね。
今回はピル購入について以下の内容をまとめました。
- ピルの種類やオンラインでの購入方法について
- ピル購入のクリニック選び
- アフターピルの必要性について
この記事を読んでピル購入に役立てれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ピルとは
ピルとは「経口避妊薬」のことを指します。
ピルは主に以下の目的で使用されています。
- 避妊目的
- 生理痛の軽減
- 月経前緊張症・月経困難症の緩和
- 月経周期の改善
- 生理日のコントロール
- ニキビや肌荒れの治療
- 貧血予防
- 子宮内膜症の症状緩和
- 卵巣がん、子宮体がん発症低下への期待
ピルは避妊だけでなく月経トラブルや病気の症状緩和に効果を発揮します。
出典:横浜の婦人科医院 的野ウィメンズクリニック|ピルとは?|
ピルの種類と目的
ピルの種類と目的は以下の3つに分類されます。
- 【低用量ピル】継続的な避妊目的
- 【中容量ピル】月経をずらす目的
- 【アフターピル】緊急時の避妊目的
それぞれ詳しく解説します。
【低用量ピル】継続的な避妊目的
低用量ピルとは低用量経口避妊薬の事を指します。
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモン2種類の女性ホルモンが含まれた錠剤です。
ピルの副作用症状を減らすために、高用量・中用量ピルのホルモン量を減らしつつも避妊効果を保つために開発されたのが低用量ピルになります。
用法を正しく守れば、高い避妊効果が期待できます。
子供が欲しくなった場合、すみやかにピルの服用を止めると妊娠可能な状態に戻ります。
【中用量ピル】月経をずらす目的
中用量ピルは低用量ピルより卵胞ホルモン・黄体ホルモン量が多く含まれた錠剤です。
主に以下のような目的で処方されます。
- 月経の時期を早める、または遅らせる月経移動(イベントやスポーツ大会に合わせて)
- 生理不順の改善
- 月経痛の緩和
- 出血量のコントロール
中用量ピルを服用するにあたり、血栓症などのリスクも高まります。
必ず医師が処方したものを服用してください。
【アフターピル】緊急時の避妊目的
アフターピルとは、避妊せずに性交した、またはコンドームが破れて失敗した場合などに服用するピルの事です。
性交後の72時間以内に服用する事で、高い避妊効果が期待できます。
アフターピルはレボノルゲストレルという黄体ホルモンを主成分とした錠剤です。
できるだけ早めに服用することが重要ですが、血栓症リスクもあります。
医師の診断を受けてから処方してもらう必要があります。
出典:野井レディースクリニック|モーニングアフターピル(緊急避妊)
ピルの購入方法と注意点
ピルの購入方法と注意点についてお話しします。
近年ではクリニックに直接足を運ぶだけでなく、オンラインで診察を受ければピルの購入が可能です。
以下3つの項目についてお話しします。
- ピル購入方法1:クリニックを受診
- ピル購入方法2:オンライン診療で購入
- 注意点:市販ピルは禁止
それぞれ詳しく解説します。
ピル購入方法1:クリニックを受診
ピル購入のために、クリニックを受診すると処方してもらえます。
クリニックの受診は、ピルを購入するためにポピュラーな方法です。
医師に悩んでいる症状や、目的を相談します。
話を聞いた医師は患者に適したピルの種類を判断し、処方する流れとなります。
直接医師に相談することで、以下のような気になる点も質問出来ます。
- ピルの飲み方
- 飲み忘れた際の対処方法
- 服用後の副作用
患者の持病や年齢によって、ピルが適しているかどうかも医師の判断が必要です。
初めての場合はクリニックの受診をおすすめします。
ピル購入方法2:オンライン診療で購入
オンライン診療でピルを購入する方法もあります。
オンライン診療では医師が在籍しており、医師がオンラインで診察します。
オンライン診療なら直接病院足を運ぶ必要がなく、手軽に受診できるメリットがあります。
症状によっては来院をすすめられることもありますが、問題ないと判断されればピルを購入し自宅へ届けてもらえます。
困ったときは何度でも再診が可能です。
プライバシーを配慮し中身が分からない包装で届けられるオンライン診療もあります。
注意点:市販ピルは禁止
日本での市販ピルは禁止されています。
インターネットで販売している低用量ピルやアフターピルは、海外から個人輸入された市販品です。
海外の医薬品については厚生労働省より以下の注意喚起が出されています。
「日本国内で正規に流通している医薬品、化粧品や医療機器などは、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性及び安全性の確認がなされていますが、個人輸入される外国製品にそのような保証はありません。」
つまり個人の判断で市販の海外ピルを服用すると、副作用や健康被害のリスクがあります。
ピルは女性の機能に影響を及ぼす薬です。
必ず医師の診察を受けてからの服用を心がけましょう。
出典:厚生労働省|医薬品などを海外から購入しようとされる方へ|
オンラインでのピル購入の流れ
オンラインでのピル購入の流れは、以下となります。
- オンラインで診療予約する
- オンラインで受診する
- 支払いする
- 郵送や薬局でピルを受け取る
それぞれ詳しい内容を解説します。
1.オンラインで診療予約する
まずオンラインで診療予約します。
今では初診の方でも受診できるオンライン診療があります。
WEB上で都合の良い日時を選択して予約します。
クリニックによっては以下の作業が必要な場合があります。
- オンライン診療のアプリをダウンロード
- 事前に問診をWEB上で記入
- 本人確認書類を用意し会員登録
予約時に不備があると診察へ案内されない場合もあるので、確認しながら行いましょう。
2.オンラインで受診する
予約日になったらオンライン診療が始まります。
診療方法は主に以下の3つから選ぶケースがあります。
- ビデオ通話
- 電話
- テキストチャット
直接顔を見る方が話しやすい方にはビデオ通話がスムーズにやり取りできますし、逆に顔を見ない方が色々話せる方は電話やチャットが選べます。
自分が話しやすい方法を選択できるのは嬉しい機能ですね。
ピルを正しく服用するためにも、自分の悩みや体についてしっかり医師に伝えることが大切です。
3.支払いする
診察したら代金を支払います。
支払いは主に以下の方法が挙げられます。
- クレジットカード
- コンビニ
- 郵便局
- 銀行振込
- キャッシュレス決済
決済方法の選択肢は広がっていますので、自分に合った方法で支払えます。
オンライン診療を選ぶときに決済方法もチェックしておきましょう。
4.郵送や薬局でピルを受け取る
診察が終わったら、郵送や薬局でピルを受け取る流れとなります。
早い場合は即日に発送し、最短で翌日にピルが届く場合もあります。
郵送時のラベルや包装では中身が分からないよう配慮されている場合が多いです。
また、クリニックによっては処方箋のみを発送して自宅へ届けるケースもあります。
その場合は処方箋を近くの調剤薬局へ提出してピルを受け取る流れとなります。
ピル購入のクリニック選びポイント5つ
ピル購入のクリニック選びについて、ポイントを5つ紹介します。
- オンライン診療をしている
- 価格帯が相場の範囲内
- 目的に合ったピルの取り扱いがある
- 受付時間が長い
- ピルを即日発送してくれる
詳しい内容を見ていきましょう。
1.オンライン診療をしている
ピル購入の時、オンライン診療をしているクリニックを選ぶのがおすすめです。
オンライン診療のメリットを以下に記載します。
- 出かける準備をせず自宅で受診できる
- 移動や準備の時間が省ける
- 周りの目を気にせず受診できる
- 待ち時間が少ない
例えば避妊や月経症状の緩和を目的とするなら、定期的に受診する必要があります。
オンライン診療なら毎回病院に行く手間が省けて、時間を有効活用できますよ。
2.価格帯が相場の範囲内
ピルを購入の際には価格帯が相場の範囲内であることを確認しましょう。
低用量ピルの価格相場は1シート当たり2,000円(税込)から3,000円(税込)程度、アフターピルの場合は1錠あたり8,000円(税込)から1万5,000円(税込)程度です。
ピル代に加えて以下の料金も発生する場合があります。
- 予約料金
- 診察料金
- オンラインなら配送料金
特に低用量ピルは継続的に服用するため、購入するたびにピル代がかかります。
自分の予算と相談しながら、相応のクリニックを選びましょう。
出典:フィットクリニック渋谷笹塚店|アフターピルの価格・費用について|
3.目的に合ったピルの取り扱いがある
自分の目的に合ったピルの取り扱いがあるか、ホームページを見てみましょう。
特にオンライン診療のホームページには、様々な種類のピルが紹介されています。
ピルの種類によっては自分の体質に合わず、副作用症状が出るリスクもあります。
ピルの種類を豊富に取り扱っているクリニックなら、より自分に合ったピルを選んで服用できます。
クリニックを受診する前に、自分でピルの種類を調べておくこともできますよ。
4.受付時間が長い
クリニックを選ぶときに、受付時間が長い場所だと通いやすくておすすめです。
例えば「低用量ピルの在庫がなくなった!」「すぐにアフターピルを服用しないといけない」という状況になった時、受付時間が長いクリニックだと助かります。
土日祝日も診療できたり、夜まで空いているクリニックなど、探してみましょう。
5.ピルを即日発送してくれる
オンライン診察後にピルを即日発送してくれるクリニックなら便利です。
特にアフターピルの場合、性交以後72時間以内に服用する必要があります。
しかも避妊に失敗した場合、出来るだけ早めにアフターピルを内服すると避妊効果が高まるといわれています。
診察後すぐに発送してくれれば、翌日に届くので間に合います。
オンライン診療の公式ホームページに、ピルの発送時期が記載されているのでチェックしておきましょう。
出典:日本産婦人科学会編|緊急避妊法の適正使用に関する指針|
ピルの知識を身に着けて、上手に使おう
ピルを使用する場合、正しい知識を身に着けて上手に使いましょう。
ピルは身体のホルモンを調整する重要な薬剤です。
女性が自分の身体を大切にするため、ピルの知識を学ぶのは大切です。
パートナーがいる場合は、ピルについて一緒に知識を高められるといいですね。
ピルについて以下の項目を紹介します。
- 「アフターピルの存在を知らない」男女が多数
- 女性の12.3%が「アフターピルを使いたい状況」に直面!
- 4割の人が「避妊」以外のメリットを知らない
それぞれの内容について詳しく説明します。
「アフターピルの存在を知らない」男女が多数
アンケートによると、女性は11.1%、男性では15.4%がアフターピルの存在を知らないという結果でした。
日本で医師の処方が必要なアフターピルは、まだまだ浸透していません。
しかし避妊する必要に迫られた時、72時間以内に服用すれば高い効果が得られます。
女性が自分の身体を守るために、ピルが女性にとってもっと身近な存在になるといいですね。
出典:Kindai Pick|知っておきたいアフターピル(緊急避妊薬)の基礎知識。副作用や低用量ピルの違いは?
女性の12.3%が「アフターピルを使いたい状況」に直面!
アフターピルが必要になったことがある10代~40代の女性は、12.6%で少ない数値ではありません。
アフターピルを必要とした時、緊急性がある状況にもかかわらず以下のように苦戦する場合があります。
- アフターピルを処方している産婦人科探し
- 受付時間内に時間を確保
- 土日祝や連休中の時に病院探し
- 金額が万単位によるお金の負担
- 苦しい副作用症状
アフターピルは服用する時間が早いほど、避妊効果は高くなるといわれています。
アフターピルを入手して服用するまで女性に負担がかかるため、パートナーが一緒に付き添えるといいですね。
出典:ゼネラルリサーチ|「アフターピルの薬局販売」に関する意識調査|
4割の人が「避妊」以外のメリットを知らない
ピルは一般的に避妊効果が周知されています。
しかしピルは以下のような効果が期待できる薬です。
- 生理痛の緩和
- 月経前症候群の症状(頭痛、めまい、倦怠感、イライラなど)の軽減
- 月経量の減量
- 生理周期の改善
- ニキビなど肌荒れの改善
- 卵巣がん・子宮体がんのリスク低減
ピルは排卵を抑制する作用があるため、避妊目的なら妊娠するリスクは低いです。
妊娠を望んだ場合は、ピルの服用を止めれば排卵が起きて妊娠する準備ができます。
また、以前は高用量・中用量ピルを服用すると食欲増進やむくみによる体重増加が問題視されていました。
しかしホルモンの含有量を減らされた低用量ピルは、体重増加に繋がる副作用はほとんどないといわれています。
ピルについて正しい情報を知れば、身体を労わるために使用できます。
出典:東京ビジネスクリニック|低用量ピルとは?効果や副作用は?|
出典:静岡県薬剤師会|おくすり相談「ピルによる浮腫・体重増加が心配」|
ピル 購入に関するよくある質問
ピルの購入に関するよくある質問を以下にまとめました。
- アフターピルを男性が買うことはできますか?
- ピルの購入は保険適用になりますか?
- 低用量ピルを使い続けると不妊症になりますか?
- 値段が安い低用量ピルの種類は何ですか?
それぞれの質問に対して詳しく解説しますね。
アフターピルを男性が買うことはできますか?
アフターピルを直接服用するのは女性のため、男性が買うことはできません。
アフターピルの購入は医師の処方箋が必要になります。
ドラッグストアや調剤薬局で直接買うこともできません。
インターネットでは個人輸入した海外製のピルが売られている場合がありますが、偽役のリスクもあり安全な保証もないため危険とされています。
アフターピルは必ず女性が診察を受けて服用しましょう。
ピルの購入は保険適用になりますか?
ピルの購入は保険適応になる場合とならない場合に分かれます。
保険適応になるのは、検査を受けてピルが必要と判断された場合です。
例えば子宮内膜症や月経困難症と診断されるためには、クリニックにて直接検査を受ける必要があります。
クリニックに通院すれば保険適応の可能性がありますが、オンライン診療で検査はできません。
そのためオンライン診療でピルを購入する場合、自由診療になる事が多いとされています。
低用量ピルを使い続けると不妊症になりますか?
低用量ピルを服用し続けると、不妊症になる可能性は低いと考えられています。
低用量ピルを服用し続けている期間は避妊効果が高いですが、妊娠を望む場合はピルの服用を止めます。
ピルの服用を止めてから3か月以内に、約90%の女性は排卵が再開するといわれています。
「低用量ピルを飲んでいた女性」と「飲んでいない女性」で妊娠率を調べた研究によると、大きな差はなかったとの結果でした。
低用量ピルの長期服用による不妊の心配は不要とされているため、将来妊娠を希望している方にも服用できます。
出典:マイピル|医師監修:低用量ピルで不妊症になるのは本当?低用量ピルと女性ホルモンの関係とは|
値段が安い低用量ピルの種類は何ですか?
値段が安い低用量ピルの代表としてフリウェルとラベルフィーユが挙げられます。
- フリウェル:保険適応されるピルシート。
自己負担額3割で1シートあたり1,400円(税込)から1,900円(税込)程度。
- ラベルフィーユ:保険適応外ピルシート。
全額自費で1シートあたり約2,000円(税込)程度。
初診料や処方量が別途かかるクリニックもあり、保険適応のフリウェルよりアベルフィーユの方が安く済ませられる場合もあります。
フリウェルは避妊や肌荒れ予防目的では処方されないという決まりもあります。
値段だけでなく自分の目的に合ったピルを処方してもらいましょう。
出典:ピル処方相談室 アフターピルなら池袋クリニック・渋谷文化村通りクリニック|費用・料金|
ピル 購入まとめ
今回はピル購入について詳しく解説してきました。
ピル購入について記事の内容をまとめると以下となります。
- ピルには低用量ピル・中用量ピル・高用量ピルの3種類がある。
- オンライン診療で医師から診察を受ければ、ピルを購入し郵送してもらえる。
- クリニック選びではオンライン診療の有無、予算内の価格、目的のピルの有無、受付時間、ピルの即日配送の可否で決めるのがおすすめ。
- アフターピルは行為後の72時間以内に服用すると避妊効果が高まる。
ピルの購入を検討している方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。