透明感やツヤのある美肌は誰にとっても憧れです。美肌になるためには外側だけでなく、内側からのケアも大切です。また、肌質や年齢によってもお手入れの方法が変わってきます。
本記事では美肌について以下の点を中心にご紹介します。
- 美肌のための生活習慣は?
- スキンケア方法は?
- 肌質や年齢によってスキンケアは変える?
- 肌荒れの原因は?
美肌について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
美肌になるためのスキンケア~食事編~
美肌を保つためには、まずライフスタイルを整えることが重要です。
美肌になるための食事を紹介します。
温かい食事を取る
1つ目に大事なのが、温かい食事や飲み物を取ることです。温かい食事を取ると体の血行が良くなり、肌に栄養が行き渡ります。
また温かいもので代謝がアップすると肌の老廃物が排出されるため、くすみの解消につながります。特に寝起きは血流が抑えられて体温が低い状態です。
睡眠が深い方ほど体温が低下しやすいため、血流を促進して体の活動状態を維持するためにも、温かいものを積極的に取りましょう。スープや味噌汁、ホットミルクは手軽に作れて体も温まるのでおすすめです。
栄養バランスを意識する
温かい食事とともに、美肌に良い栄養素を摂るのも重要です。
効果には個人差がありますが、それぞれの栄養素には下記のような効果が期待できます。
栄養素 | 期待できる効果 | 食べ物例 |
ビタミンC | シミ・くすみの改善 | 赤ピーマン、ブロッコリー |
ビタミンA | 皮膚の健康 | レバー、チーズ |
ビタミンE | ターンオーバーの改善 | アーモンド、ほうれん草 |
リコピン | エイジングケア | トマト、マンゴー |
アスタキサンチン | エイジングケア | 鮭 |
イソフラボン | 皮膚の健康 | 豆腐、納豆 |
反対に、糖質や脂質は摂りすぎると肌荒れの原因になるので注意しましょう。
3食抜かない
美肌のためには3食バランスよく食べましょう。
まず朝食を抜かないことが大切です。体温が下がっている朝に朝食を取ると代謝が良くなり、肌にも栄養が行き渡るからです。
朝はお腹がすかないという方も、何か口に入れると交感神経のスイッチが入って自律神経が整いやすくなります。その結果、肌のターンオーバーも正常に近づきます。
昼食と夕食は糖質、タンパク質、脂質、ビタミンをバランスよく摂りましょう。定食の主食、主菜、副菜を目指すとバランス良く栄養が摂れます。
また具だくさんの味噌汁を添えると、野菜が急激に血糖値を上げるのを防いでくれるほか、発酵食品は腸に良く、腸が整うと美肌になるのでおすすめです。
美肌になるためのスキンケア~睡眠編~
美肌になるためには寝ている間も重要です。十分な睡眠をとると成長ホルモンが促され、肌の状態が良くなります。良い睡眠のためには何が必要かもあわせて紹介します。
睡眠時間を十分にとる
美肌には十分な睡眠が欠かせません。寝ている間に皮膚の再生を促す成長ホルモンが分泌されるからです。成長ホルモンは細胞の修復や、疲労回復などの重要な働きがあります。
睡眠時間は7時間とると良いとされていますが、個人差が大きいです。自分にとって気持ち良く起きられる、十分な睡眠時間を見つけましょう。
また睡眠時間だけでなく、熟睡できたかどうかも大事です。良質な睡眠をとるためには適度な運動をすることや、38℃くらいのお風呂にゆっくり浸かることが大切です。部屋は適温にし、快適な睡眠環境を整えましょう。
寝る前にはブルーライトを浴びない
美肌のため質の良い睡眠をとるためには、寝る前にゆっくりとリラックスして過ごすことが大切です。
特にスマホなどのブルーライトは強いエネルギーを持っています。寝る直前までブルーライトを浴びていると、脳はまだ日中であると勘違いして、睡眠ホルモンは分泌されなくなってしまいます。寝つきの悪さや睡眠の質の低下につながります。
ゆっくりと体を休めるためには、寝る2時間前までにスマホの操作をやめるのが理想です。難しいと感じる方は最低でも1時間前にやめるのを心がけましょう。
朝起きたら太陽光を浴びる
美肌のためには、まず朝起きたら太陽の光を浴びましょう。5分から10分で十分です。
朝起きて太陽光を浴びると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられて、起きてから16時間後に眠くなるようにスイッチが入ります。その結果、夜に上手く寝られるようになります。
美肌になるためのスキンケア~毎日の習慣編~
毎日の良い習慣が美肌を作ります。反対に悪い習慣を続けているといつまでも美肌になることはできません。自分の習慣を見直し美肌を目指しましょう。
適度に運動する
適度な運動は美肌を作る大切な要素です。運動すると血行が促進され肌の新陳代謝が活発になります。顔色の悪さやくすみ、クマの原因は血行の悪さが原因となるので、運動して血の巡りが良くなることで、肌トラブルの改善が見込めます。また、運動して汗をかいたときに老廃物も排出されるので、ニキビやむくみの防止にもつながります。
特に肌に良いとされるのが、有酸素運動です。有酸素運動とは、呼吸で酸素を取り込みながら運動することです。ウォーキングや軽いジョギング、水泳などが有酸素運動にあたります。運動が苦手な方は、体への負担が少ない有酸素運動を継続させましょう。
スキンケアのための手順を意識する
スキンケアは美肌のために欠かせません。毎日行うスキンケアですが、実は間違っているという方も少なくないのではないでしょうか。スキンケアの目的や手順を確認し、美肌効果を高めましょう。
朝と夜でもスキンケアの手順は違います。
朝のスキンケアの手順は
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液、クリーム
- 日焼け止め
です。まず最初に寝ている間に排出された皮脂や油を洗顔で落とします。日焼け止めはスキンケアの最後に1年中塗りましょう。
夜のスキンケアの手順は
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液、クリーム
です。夜の場合は、まずクレンジングでメイク汚れを落とします。最後に乳液や必要によってクリームで保湿をして終了です。
特別なケアをするのではなく、正しいスキンケアの手順を毎日欠かさず継続することが大切です。
ストレス解消する
肌はストレスによる症状が最も出やすいといわれています。ストレスがかかりすぎると血管の収縮、免疫機能の低下をもたらし、肌のターンオーバーが正常に行われなくなっていまいます。その結果、肌のバリア機能が低下し、肌荒れにつながってしまいます。
ストレスを解消すると自律神経が整い、肌のターンオーバーも整います。ストレス解消のためには、買い物をする、映画を観る、温泉に入るなど様々ですが、自分にあったストレス解消法を見つけましょう。
美肌になるためのスキンケアを肌質ごとに解説!
美肌になるために毎日のスキンケアは欠かせませんが、肌タイプごとにスキンケア方法が変わります。肌タイプは主に、水分量と皮脂量で決まります。乾燥肌、混合肌、脂性肌、敏感肌の4つのタイプごとにスキンケア方法を紹介します。
乾燥肌
乾燥肌は油分、水分ともに少ない肌質のことです。キメは細かいですが浅く、かさついていて荒れやすいのが特徴です。水分不足でくすんで見えることもあります。
乾燥肌の化粧水のポイントは
- 特に乾燥を感じる部分は重ねづけ
乾燥肌のクリームのポイントは
- 特に乾燥を感じる部分は重ねづけ
- 小ジワが気になる部分は若干多めに
- しっとりタイプのクリームを選ぶ
混合肌
混合肌は油分が多く、水分が少ない肌質です。Tゾーンはテカるのに、頬はかさつくなど、脂っぽいのにかさつくのが特徴です。また皮膚が硬く、ファンデーションが崩れやすいといった悩みも起きやすいです。
混合肌の化粧水のポイントは
- テカる部分や皮むけしている部分には重ねづけする
- 手で触れてもっちり感じるくらいにつける
混合肌のクリームのポイントは
- 日中に脂が浮きやすい部分はクリームの量を減らす
- 肌触りの軽いクリームを選ぶ
- 全くつけないはNG
脂性肌
脂性肌は油、水分量ともに多い肌質のことです。肌に弾力はありますが脂っぽくべたつきやすいです。黒ずみ毛穴が目立ちやすく、ファンデーションも崩れやすいという特徴があります。
脂性肌の化粧水のポイントは
- メーカー推奨量をつける
脂性肌のクリームのポイントは
- 肌ざわりの軽いクリームを選ぶ
- もしくは肌触りの軽い乳液をつける
敏感肌
敏感肌は外部からの刺激に弱い肌質です。肌には紫外線やほこりなどの刺激から守ってくれるバリア機能が備わっていますが、何らかの原因でバリア機能が低下し、少しの刺激で赤みやかゆみを引き起こしてしまいます。
敏感肌の化粧水のポイントは
- 肌に優しい成分が入っているものを選ぶ
- 肌のバリア機能を守ってくれる成分のものを選ぶ
- 敏感肌でテストしたものを選ぶ
- 乾燥しやすいので洗顔後すぐに化粧水をつける
敏感肌のクリームのポイントは
- 刺激の少ないものを選ぶ
- メーカー推奨量をつける
美肌になるためのスキンケアを年齢ごとに解説!
肌は年齢とともに皮脂量や水分量が変化していくので、肌の状態が変わっていくのは自然なことです。美肌になるためには、肌の状態の変化に合わせてスキンケアも変えていくことが大切です。
20代
20代は仕事の忙しさやストレス、不規則な生活から肌の状態が乱れやすいです。不安定な生活からホルモンバランスが乱れ、肌のバリア機能が低下しやすくなっています。また20代前半は皮脂の分泌量が多いことからニキビに悩む方が多く、20代後半になると皮脂量が減少し肌が乾燥してきます。
20代のスキンケア方法は基本を重視することが重要です。
- 丁寧にクレンジングと洗顔をする
- 化粧水でたっぷり保湿をする
- 乳液・クリームも取り入れる
- 脂性肌の方はジェルタイプを選ぶと良い
30代
30代は仕事や育児などでライフスタイルの変化が大きく肌が乱れがちになります。肌の保水力を保つセラミドという成分は、30代から減少するといわれます。セラミドの減少から肌が乾燥し、くすみや毛穴の開きが目立ってきます。
30代のスキンケア方法は保湿ケアを見直しましょう。
- 毎日のスキンケアは保湿力の高いものにする
- 角質やくすみなど悩みに合わせたアイテムを取り入れる
- エイジングケアを始める
40代
40代は紫外線のダメージが蓄積され、肌の角質や表面の表皮だけでなく、内側の真皮にも変化が表れ始めます。真皮は肌のハリや弾力を保つものなので、新たにシワができたり、ほうれい線が目立ちやすくなったりします。本格的なエイジングケアが必要なのが40代です。
40代のスキンケア方法はエイジングケアを始めましょう。
- 丁寧にクレンジングと洗顔する
- 乾燥対策をする
- シワやシミなど肌悩みに効く成分のアイテムを選ぶ
- 肌を軽く上に引き上げながら化粧水などをつける
50代
ホルモンバランスが大きく変化し、油分や水分を生み出す働きが弱っているため、基本的なスキンケアだけでは肌悩みを解決できません。肌の代謝が乱れることから乾燥する季節以外にも肌の乾燥が気になるようになります。そのほか、長年の表情がシワとなり、コラーゲンが減少することからたるみも気になるようになります。
50代のスキンケア方法はエイジングケアを重視しましょう。
- 乾燥には基本的なお手入れに導入美容液などを追加する
- シミ対策には美白アイテムをライン使いする
- シワ・たるみには基本的な保湿にシワ改善成分が含まれたものをプラスする
肌が荒れる原因
肌が荒れる原因は年齢のほかに様々あります。毎日のスキンケアをしていても肌荒れが治らない場合は、肌が荒れている原因を見つけることが大切です。肌が荒れる原因を5つ紹介します。
乾燥
肌が荒れる原因の1つが乾燥です。肌にはバリア機能が備わっていて外部刺激から肌を守ってくれますが、肌が乾燥しているとバリア機能が低下してしまいます。
肌が乾燥する原因は
- 空気の乾燥
- 紫外線によるダメージ
- 誤ったスキンケア
- 生活習慣の乱れ
などがあげられます。特に外気の乾燥や長時間のエアコンからは影響を受けやすいです。夏や冬は空調により肌の乾燥を招きやすくなります。
肌の乾燥を改善するには
- かゆみがあるときには冷やす
- バリア機能を保つスキンケアをする
- 洗顔はこすらず、時間をかけすぎない
- 保湿ケアをしっかりする
- 熱いお風呂に浸かるのは避ける
などが有効です。
ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーが乱れると肌荒れの原因となります。ターンオーバーとは肌が一定のサイクルで生まれ変わる代謝の仕組みです。ターンオーバーのサイクルが乱れると、ニキビや吹き出物などができやすくなります。
ターンオーバーが乱れる原因は
- 生活習慣やライフサイクル
- 紫外線や乾燥など外部からの肌ダメージ
があげられます。
ターンオーバーの乱れを改善するには
- 十分な睡眠を取る
- 食生活を整える
- 適度に運動する
- 無理なダイエットをしない
など生活習慣を改める必要があります。
ホルモンバランスの乱れ
女性はホルモンバランスの乱れによる肌荒れが起きやすいです。生理前になると男性ホルモンに似たホルモンが増えるため、皮脂量が増え、脂っぽくなったり、毛穴が詰まったりします。
反対に生理後は肌のキメが良くなり、肌の調子が良くなります。
ホルモンバランスの乱れによる肌荒れを改善するには
- 生理前には大豆などイソフラボンを多く含む食品を食べる
- 生理前にはアボカドなどビタミンEを多く含む食品を食べる
- ストレスを解消する
- リラックスする
ことが大切です。
紫外線
紫外線も肌荒れの原因になります。紫外線は1年中私たちの肌に降り注いでいます。紫外線を浴びると細胞のダメージを防ぐために角層が厚くなります。角層が厚くなると隙間ができて肌のバリア機能が低下し、赤みやかさつきにつながります。
また、角層が毛穴を塞いでしまうためニキビにもなりやすくなります。
紫外線による肌荒れを防ぐには
- 状況に合わせて日焼け止めを選ぶ
- 正しいタイミングで日焼け止めを塗る
- 肌の露出を控える
ことが大切です。
もし日焼けをしてしまったら、軽い日焼けでヒリヒリする場合は濡れたタオルなどで冷やしましょう。冷やしても赤みや痛みが治まらない場合は、市販のステロイド剤を塗りましょう。
マスク
最近では毎日のようにつけるマスクも肌荒れの原因となっています。マスクで肌荒れする原因の1つが乾燥です。マスクの内側の水分が蒸発するときに肌の水分も奪ってしまい乾燥します。
原因の2つ目が摩擦です。マスクをつけているとマスクと肌が擦れ摩擦が起きます。摩擦で肌が傷つき、肌のバリア機能が低下してしまいます。
マスクによる肌荒れを改善するためには
- 肌に優しいマスクを選ぶ
- 顔の大きさに合ったマスクを選ぶ
- マスクの内側にガーゼを入れ、マスク内の湿度を調整する
- マスクをつけていても日焼け止めを塗る
などの対策を行いましょう。
美肌に関するよくある質問
美肌になるために必要なスキンケアや肌荒れの原因を紹介してきましたが、ここでは美肌に関するよくある質問をまとめました。
美肌になるために避けるべき食べ物はありますか?
美肌のために避けた方が良い食べ物はあります。
糖質は体の重要なエネルギー源ですが、摂りすぎると肌のハリを保つコラーゲンが破壊され、たるみやシワの原因になります。油分を摂りすぎると皮脂が過剰に分泌される恐れがあります。
また柑橘類も注意が必要です。柑橘類は肌に良いビタミンCが豊富ですが、同時にフロクマリンも含まれています。フロクマリンを摂ると紫外線が吸収されやすくなるので、シミやくすみにつながる可能性があります。
美肌サプリに効果は見込めますか?
食事で肌に良い栄養素を摂るのが難しい場合は、サプリを活用しましょう。サプリに含まれる栄養素は食事で摂る栄養素と同じように、体の内側から働きかけます。ただしサプリだけで栄養素を摂るのではなく、あくまでも食事の補助として取り入れましょう。
また、サプリは1粒あたりの栄養素の含有量が多いので、パッケージに書かれた目安の量を必ず守りましょう。過剰摂取になると、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
すぐにできるおすすめの美肌対策を教えてください。
今日からできる美肌対策を紹介します。
- クレンジングの前にホットタオルで顔を温める
- クレンジングはすすぎ残しのないようにする
- 角質が除去できるタイプの洗顔料を使う
- 洗顔はふわふわとした泡で優しく洗う
- 保湿をしっかりする
- 美容液を使う
などです。
ホットタオルで毛穴を温めることで、皮脂や古い角質が落ちやすくなります。クレンジングのすすぎ残しがあると保湿剤が浸透せず肌が乾燥するので、しっかりすすぎましょう。ゴシゴシこするのはNGです。
生活習慣をいきなり変えるのは難しいですが、いつものスキンケアに少しプラスするだけでも美肌対策ができます。
美肌治療に効果は見込めますか?
美肌治療のメリットは効果をすぐに実感しやすいことです。
毎日のスキンケアや生活習慣の改善により美肌をつくることはできますが、長く継続することが必要です。ダーマペンやピーリングなどの美肌治療を受けると肌質を変える効果が期待できます。ただ、赤みやかゆみなどがでる場合もあるのでアフターケアをしっかり行いましょう。
美肌まとめ
ここまで美肌についてお伝えしてきました。
美肌の要点をまとめると以下の通りです。
- バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がける
- 朝と夜、正しい手順でスキンケアをする
- 肌タイプや年齢に合わせたスキンケアをする
- 乾燥やターンオーバー、ホルモンバランスの乱れ、紫外線、マスクなどが肌荒れの原因となる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。