トランサミンは、美白効果が期待できるとされています。
また、美白効果以外にも、トランサミンにはたくさんの効果が期待できます。
本記事ではトランサミンについて以下の点を中心にご紹介します。
- トランサミンとは
- トランサミンに美白効果はある?
- トランサミン美白効果以外の効果は?
- トランサミンの服用期間は?
- トランサミンの副作用は?
トランサミンについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
トランサミンとは
トランサミンは、人工的に合成されたアミノ酸の一種です。
炎症やアレルギーを引き起こす「プラスミン」の働きを抑えることで、
- 止血作用
- 抗炎症作用
- 抗アレルギー作用
- シミを予防する作用
などの効果が期待できます。
本来は医療現場で、湿疹やじんましんの治療、扁桃炎や口内炎の治療や止血に使用されているお薬です。
近年では、美白効果が期待できるシミ治療の飲み薬としても使用されるようになり、多くの化粧品にも含まれています。
トランサミンの美白効果
トランサミンには、
- メラニン色素の生成を抑える作用
- 炎症を抑える作用
があり、美白効果が期待できます。
色素沈着やメラニン色素の生成を抑えるメカニズムについて解説します。
メラニンの生成を抑える
トランサミンには、メラニン色素ができてシミができるのを予防する効果が見込めます。
トランサミンには、メラニン色素を作るときに欠かせない「プロスタグランジン」という物質の働きを抑える効果があるとされているからです。
美白を目指す人にとって厄介なのがメラニンです。
紫外線を浴びると「メラノサイト」という細胞が反応し、メラニン色素を生成してシミになります。
トランサミンはメラニン色素生成を抑えることでシミ予防効果を発揮し、美白効果が得られるとされています。
肌の色素沈着を防ぐ
トランサミンは
- 色素沈着
- 皮膚の変色
- くすみ
などの肌のトラブルに効果があるとされています。
抗炎症作用だけでなく、色素が表皮に出てくるのを防ぐ力もあります。
色素沈着のもととなる炎症を起こしやすい肌を落ちつかせる効果も期待できます。
また、ニキビ肌は濃いシミや跡が残ってしまうことがあります。
トランサミンには、ニキビ跡を防ぎながら皮膚の変色を改善する効果も期待できます。
肝斑治療に効果が期待できる
肝斑は、トランサミンの内服治療が効果的とされています。
肝斑ができる原因は、女性ホルモンのバランスの乱れが一つの要因といわれています。
プラスミンは、肝斑の発症に大きく影響しているといわれており、トランサミンを服用することによってプラスミンを抑制する効果が期待できます。
その結果、肝斑ができるのを事前に防ぐと考えられています。
トランサミンの美白以外の効果
ここまでトランサミンには美白効果や、肝斑をできにくくする効果が期待できることを紹介してきました。
トランサミンには美白以外の効果も得ることができるとされています。
詳しくご紹介しますので、お読みください。
生理の際の出血を抑える効果
トランサミンは、
- 止血作用
- 炎症を抑える作用
があり服用することで経血量を抑制したり、生理痛を軽減するケースがあるといわれています。
月経過多(経血量が過度に多い状態のこと)を緩和するためにトランサミンが使用されることもあります。経血量の多さが原因で、貧血の症状を感じている方は症状の改善が見込めます。
のどの痛みを和らげる効果
トランサミンは、のどに痛みを感じた時に服用することでのどの痛みを和らげる効果が期待されます。
ウイルス感染や出血によって細胞が破壊されると、炎症や痛みの原因物質の「プラスミン」が発生します。
トランサミンは「プラスミン」の働きを抑制することで、炎症を抑えてのどの痛みを和らげます。
のどの痛みだけでなく、口内炎・歯肉炎・扁桃炎など口腔の粘膜の炎症にも有効といわれています。
トランサミンの飲み方
内服薬の場合、成人は1日3〜8錠(主成分として750〜2,000mg)を3〜4回に分けて服用します。
患者様の年齢や症状によって投与量や回数を調整します。
必ず医師の指示された服用方法に従ってください。
出典:くすりのしおり/トランサミン250㎎|一般社団法人薬の適正使用協議会
トランサミンの服用期間
服用を始めてから効果が出るまで3ヶ月程度の期間が必要とされています。
トランサミンで肝斑やシミのない肌を目指すなら3ヶ月以上は服用を続けることが重要です。
服用をやめるとプラスミンの働きが戻り、シミや肝斑が再発する可能性もあります。
患者の体質などによっては服用期間や量などが制限されることがありますが、トランサミンは長期服用ができる内服薬です。
出典:トラネキサム酸の美白効果について詳しく解説!/トラネキサム酸の内服方法|共立美容外科
トランサミンの副作用
トランサミンの副作用は、ほとんどありません。
しかし、人によっては食欲不振や胸焼け・吐き気・下痢・発疹などの症状が出ることがあります。
副作用があればただちに服用を中止する必要があります。
出典:トランサミン(トラネキサム酸)の美白効果!副作用も徹底解説!/副作用はあるの?|美容Navi
トランサミンを服用する上での注意事項
人によって副作用があらわれた場合や以下に当てはまる方はトラネキサム酸を服用できない可能性がありますので、医師にご相談ください。
- 血液凝固障害のある方
- 血栓があらわれる危険性がある方
- 妊娠中の方・授乳中の方
- 脳梗塞や心筋梗塞を患っている方、ご家族に既往歴のある方
- 腎不全の方
- ピルを内服中の方
トランサミンに関するよくある質問
トランサミンに関するよくある質問をまとめました。
皆さまの疑問が解決できれば幸いです。
ぜひお読みください。
トランサミンは薬局でも買えますか?
トランサミンは、薬局で手軽に購入できます。
処方薬と市販薬の違いは、トランサミンの含有量の違いです。
- 処方薬は2000mgまで
- 市販薬は750mgまで
量の違いからも分かるように、より高い効果を実感したい方は処方薬がおすすめです。
出典:トラネキサム酸はのどの痛みに効果がある?美白効果や副作用、トランサミン250mgの用法用量を解説/トラネキサム酸は薬局や通販で買える?医療用医薬品がおすすめ|アイシークリニック
飲み合わせに気を付けた方が良い薬はありますか?
止血薬である「トロンビン」は血栓ができやすくなるため、トランサミンと一緒に服用はできません。
トロンビンは胃の出血を抑えるために服用するお薬で、外来で処方されることがあります。
普段から飲んでいるお薬がある方は、飲み合わせに気を付けましょう。
トランサミンを飲むと白髪が増えるというのは本当ですか?
トラネキサム酸を服用すると、白髪が増えるという噂を耳にすることがあるかもしれません。
しかし、白髪の増加に関して医学的な根拠はありません。
シミ対策などでトラネキサム酸を使用する年代の方は、ちょうど白髪が増えやすい年齢の方が多いため、白髪が増えるという噂が出た可能性が考えられます。
動物実験では、トランサミンの抗炎症作用によって白髪の改善の可能性が報告されています。
トランサミンの服用をやめるとシミや肝斑は再発しますか?
トランサミンは、服用をやめたらシミや肝斑の症状が戻る可能性があります。
抑制されていたプラスミンの作用が元に戻り、メラニンの働きが活性化されてしまうためです。
トラネキサム酸の治療終了後20日〜2ヶ月でくすみの増強が認められ、再発率は9.5〜27.2%と報告されています。
トラネキサム酸を中断して2ヶ月目以降の再発率は、さらに高いものになります。
持続させるためには、継続的な服用が必要です。
出典【内服】トラネキサム酸のシミ、肝斑への美白効果/肝斑の再発リスク|肌のクリニック高円寺 麹町
トランサミンのまとめ
ここまでトランサミンついてお伝えしてきました。
- 人工的に合成されたアミノ酸の一種
- 美白効果が期待できる
- 生理の際の出血を抑える、のどの痛みを和らげる効果もある
- 効果が出るまで3ヶ月程度の期間が必要
- トランサミンの副作用は少ない
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。