肌に潤いがないことについて
冬が近づくにつれ気になるお肌の乾燥。
潤いがなくなり肌トラブルを起こしてしまったり、化粧のりが悪くなってしまったりとお困りの方も多いのではないでしょうか?
本記事では肌の潤いについて以下の点を中心にご紹介します。
- 肌の潤いとは
- 肌に潤いがなくなる原因とは
- 潤い不足を改善するには
肌の潤いについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
肌の潤いとは?
肌の潤いは、皮脂や汗などが混じり合ってできる「皮脂膜」によって保たれています。
皮脂膜には紫外線や花粉などの外的刺激から肌を守る役割と、潤いが逃げないように保つバリアのような役割があります。
皮脂膜が不足してしまうと
- 肌のざらつき
- ひび割れ
- キメの乱れ
などさまざまな肌トラブルが起きやすくなります。
またハリやツヤが低下することにより乾燥が進み、シワやたるみの原因になる可能性があります。
適度な皮脂膜があることで肌の潤いが保たれるため、健やかな肌にするために皮脂膜は欠かせません。
肌に潤いがなくなる原因は?
肌に潤いがなくなる原因として主に次の4点が挙げられます。
- 紫外線による影響
- 間違ったスキンケア
- 体内外の水分量の低下
- 睡眠不足やストレス
それぞれ具体的に説明していきます。
紫外線による影響
過度な紫外線を肌に浴びてしまうと、肌のバリア機能が働き紫外線から肌を守るため角質を溜め込んでしまいます。
本来剥がれ落ちるはずの角質が残ると
- 肌のターンオーバーの周期が乱れる
- バリア機能の低下
- 肌内部の水分が蒸発しやすくなる
など、肌環境が悪くなってしまいます。
また紫外線は肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンにもダメージを与えてしまいます。
間違ったスキンケア
化粧水やクリームの塗りすぎは、逆効果となってしまう場合があるので注意が必要です。
スキンケア中に何度も肌に触れることで摩擦を起こしてしまい、肌へダメージを与えてしまいます。
またクリームや乳液を適量以上使用すると
- 肌のベタつき
- かゆみ
- 毛穴の開きやニキビ
の原因となってしまう場合があります。
洗浄力の高いクレンジングや洗顔剤を使用すると、必要な皮脂まで落としてしまい潤い不足の原因となることがあります。
体内外の水分量の低下
肌の水分が減少する原因として、
- 空気の乾燥
- 暖房・エアコンの使用で部屋の湿度が低下し水分量が減少
- 汗をかくことで体内の水分が失われてしまう
などがあります。
体内の水分が減少してしまうと新陳代謝が悪くなり、肌のターンオーバーが滞って肌の潤いが不足する原因になってしまいます。
睡眠不足やストレス
肌のターンオーバーとは、1ヶ月前後の周期で新しい細胞へと生まれ変わることです。
ターンオーバーが正しく行われることで肌の潤いが維持されます。
しかし睡眠不足やストレスで自律神経が乱れてしまうと、肌のターンオーバーが滞り潤い不足の原因となることがあります。
また、ストレスを感じると「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは肌の水分を保ったり、外部刺激から守ってくれる肌に大切な成分「セラミド」を分解してしまい潤い不足の原因となります。
肌の潤い不足を改善するには?
肌の潤い不足を改善するために、行っていただきたいことは以下の4点です。
- クレンジングや洗顔の見直し
- 紫外線対策をする
- 部屋の加湿を心がける
- 温度の熱いお湯に入浴しない
それぞれ具体的に説明していきます。
クレンジングや洗顔の見直し
クレンジングや洗顔剤はメイクの濃さや自分の肌質に合わせて選びましょう。
薄めのメイクの日は洗浄力の強いクレンジングを避けることをおすすめします。
また、洗顔中の摩擦を極力抑えるため、洗顔フォームはしっかりと泡立て、優しく泡で洗うことを心がけましょう。
必要な皮脂を落としすぎないよう注意し、肌への負担を抑えてあげることによって潤い不足の改善に繋がります。
紫外線対策をする
紫外線は季節や天気に関係なく降り注いでいるため、毎日対策を行うよう心がけましょう。
日焼け止めを塗ることはもちろん、
- 日傘
- 帽子
- 長袖・長ズボン
など身に着けるものでも工夫できます。
日傘は黒色のものを使うと、紫外線をより吸収し肌を守りやすいのでおすすめです。
マスクをしていても紫外線を防ぐことはできないので、日焼け止めや紫外線防止効果のあるリップを使用しケアしましょう。
また、室内に居ても紫外線は入ってくるため、日焼け止めでの対策をおすすめします。
部屋の加湿を心がける
暖房やエアコンの使用により室内の空気が乾燥していると、肌が乾燥しやすくなり潤い不足に繋がるので注意が必要です。
- 暖房使用時は加湿器を併用
- 湿度を保つ効果があるとされている石油ガスやガスストーブを活用
して乾燥対策をしましょう。
観葉植物は水分を空気中に蒸発してくれるので、観葉植物を置くこともおすすめです。
ただし植物の蒸発が起こるのは、夏が中心です。
冬は観葉植物だけでなく、上記のような乾燥対策も併用してみてください。
温度の熱いお湯に入浴しない
温度の熱いお湯に浸かると、皮膚の細胞が開いて肌の内側にある水分が蒸発してしまい潤い不足の原因となります。
ですので入浴は、40度のお湯に10~15分程度浸かるのが理想的です。
オイル系の入浴剤を利用すると、肌に膜を張って水分の蒸発を防いでくれるのでおすすめです。
また、お風呂から出たあとの保湿も重要です。
入浴後は乾燥が進みやすくなるので、10分以上肌を放置しないようにしましょう。
若い頃と同じケアで肌の潤いは保てる?
年齢を重ねるにつれ肌の潤いを保つ機能はどんどん衰えていきます。
赤ちゃんの肌に比べると、40代の肌は約半分の水分量しかないといわれています。
一般的に30代で肌は刺激に弱くなり、40代で肌の保水量が低下し、50代ではターンオーバーが遅くなるといわれています。
若い頃と同じスキンケアではケアしきれなくなるため、年齢に応じたスキンケアを取り入れるようにしましょう。
- 必要な成分をサプリやドリンクで補う
- 表情筋トレーニング
- フェイスマッサージ
- 美顔器
などを取り入れた対策が効果的です。
肌に潤いがないことに関するよくある質問
肌の潤いがないことに関するよくある質問と回答をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
肌の潤いを保つためのスキンケアとは?
肌の潤いを保つためには、保湿力の高いスキンケアを選ぶようにしましょう。
化粧水や美容液として、
- ヒアルロン酸
- セラミド
- グリセリン
などの保湿剤が配合されたものがおすすめです。
また、アルコールフリー・エタノールフリーの製品は、肌が乾燥しにくいのでおすすめです。
肌トラブルを防ぐため、香料や防腐剤・アルコールなどを含まない低刺激のスキンケアを選ぶことも重要です。
スキンケアの仕上げには乳液やクリーム、ワセリンで肌に蓋をすることで、潤いのキープに繋がります。
肌の潤いを保つ食べ物とは?
ここでは肌の潤いを保ちやすい食材、皮膚の細胞を作るための食材、健やかな肌細胞を作るための食材をご紹介します。
肌の潤いを保ちやすくなる働きがあるとされているビタミンAは
- レバー
- にんじんや小松菜などの緑黄色野菜
に多く含まれています。
積極的に取り入れることで肌の乾燥予防効果を期待できるでしょう。
皮膚の細胞を作るのには、
- 魚や肉
- 卵
- 大豆製品
などのタンパク質が必要です。
肌のハリを保つにはコラーゲンが含まれている肉や魚、大豆製品を摂取することが好ましいとされています。
健やかな肌細胞を作るビタミンB群は
- 納豆
- マグロ
- ニンニク
- レバー
などに含まれています。
ビタミンEが含まれているアボカドやアーモンドも肌の健康にとって大切な食べ物とされています。
それぞれバランス良く摂取していきましょう。
肌の潤いがなくなる食べ物とは?
塩分や糖分、脂質の摂り過ぎは、肌にとって良くありません。
塩分の取り過ぎは、肌の乾燥を招く原因となることがあります。
糖分・脂質の取り過ぎは、健康な肌細胞を作るのに必要なビタミンB群をたくさん消費してしまいます。
その結果肌の潤い不足や肌荒れにつながる恐れがあるため気をつけましょう。
主にファーストフードやインスタント食品など脂肪分が多い食べ物は食べ過ぎに注意が必要です。
日焼け止めを塗ると肌が乾燥してしまうのですが?
紫外線吸収剤が含まれている日焼け止めは、紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換することで、高い日焼け止め効果を発揮するとされています。
しかし肌への負担がかかりやすいため、以下のような症状が出る場合があります。
- 乾燥が気になる
- 赤み
- かゆみ
乾燥肌や敏感肌の方は、紫外線吸収剤が含まれていないことを示す「ノンケミカル」と記載のある日焼け止めをおすすめします。
- セラミド
- コラーゲン
- ビタミンC誘導体
などの保湿成分を配合した日焼け止めは乾燥肌の方にも優しいので日焼け止め選びの参考にしてみてください。
肌に潤いがないまとめ
ここまで肌の潤いについてお伝えしてきました。
肌の潤いについての要点をまとめると以下の通りです。
- 適度な皮脂膜によって肌の潤いが保たれている。
- 睡眠不足・ストレスや間違ったスキンケアで肌の潤いが不足してしまう
- 食事で必要な成分を摂取したり正しいスキンケアを行う
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。