リベルサスを処方してもらうには？入手方法と注意点

今まで、さまざまなダイエットに挑戦してきた方で、病院で指導を受けながらダイエットする「医療ダイエット」に興味がある方もいるのではないでしょうか？

医療ダイエットに使用される「リベルサス」は、服用することで食欲の抑制効果が期待できる医薬品です。

今回は、このリベルサスについて、

• リベルサスとは？
• リベルサスを処方してもらうためには？
• リベルサスを扱う上での注意点

以上のポイントを中心に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

リベルサスとは

リベルサスとは、2型糖尿病の治療に使用されている医療用医薬品です。

2型糖尿病は、インスリンの分泌量が低下したり、働きが弱くなったりすることで、血糖値が高くなってしまったままの状態が続く疾患です。

体内には、インスリンの分泌に重要な「GLP-1」と呼ばれるホルモンがあり、インスリンの分泌を促進しているとされています。血糖値が上がると膵臓からのインスリン分泌を促進し、血糖値を下げる効果が期待できます。

リベルサスはこのGLP-1と似た働きが期待できるため、2型糖尿病の治療に使用されています。

リベルサスは、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる種類の内服薬として販売されています。朝起きたときの空腹時に飲むことで効果を発揮し、食欲抑制や胃腸の働きをコントロールする働きが期待できます。

また、脂肪燃焼効果や代謝の促進も期待できるため、医療ダイエットの1つとして処方を受けている方もいます。

リベルサスは、副作用として胃腸障害やめまい、味覚異常などの症状が現れる場合があります。また、血糖値を下げる効果が期待できるため、低血糖状態に陥ることもあり、症状が現れた場合は速やかに医師の診察を受けることが重要です。

出典：リベルサス作用機序｜MSDConnect
リベルサスとは？ダイエットが期待できる3つの効果と副作用、飲み方などを紹介｜池袋駅前のだ皮膚科
リベルサス錠を服用される方へ｜MSD製薬

リベルサスの入手方法

ここからは、リベルサスの入手方法について解説していきます。

リベルサスは医療用医薬品のため、病院での診察を受けた上で処方してもらうことが基本になります。直接病院に行く時間がない方や、近くに病院がない方のためのオンライン診察についても触れていますので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

医療機関に通院

リベルサスは、医療用医薬品に分類されているため、ドラッグストアなどで購入できません。そのため、リベルサスを入手するためには、クリニックで処方を受ける必要があります。

処方が受けられるクリニックとしては、美容皮膚科や内科、ダイエット外来、肥満外来などの診察を取り扱うところが多いです。

クリニックに通院して処方してもらうことで、医師に不安な点や分からないことなどを直接相談できるメリットがあります。また、副作用が起きたときにすぐ診察を受けられたり、普段の生活を送る上での注意点などの指導も受けられたりするため、不安な点を解消した上で服用を開始できます。

処方を受けるクリニックを選ぶときは、リベルサスを含めた複数の医療ダイエットメニューを取り扱っているところを選ぶのがよいでしょう。患者に合わせたダイエット方法や治療のメニューを提案してもらえるため、患者の体質や生活習慣にマッチした医療ダイエットが受けられます。

また、継続的に通院しにくい方は、診察をオンラインで受けられるところを選ぶのもおすすめです。直接診察を受けたい場合は通院、時間がなかったり通えない都合があったりする場合はオンラインでの診察と選べるクリニックだと、続けやすくなります。

オンライン診療

直接通院する時間がない方や、通いやすいクリニックが通える範囲にない方は、オンライン診察でリベルサスの処方を受けられるクリニックを選びましょう。

オンライン診察を受けることで、自宅からスマホやパソコンを使って診察が受けられます。処方された医薬品は郵送で自宅に届くため、通院費の負担も減らせます。

オンライン診察を受けて処方してもらう場合、クリニックによって数日分〜数ヶ月分まとめて処方してもらえます。

クリニックによっては、初回は通院が必須のところもあります。対応はクリニックによって異なりますので、公式サイトで確認するか、電話やメールなどで事前に問い合わせしておくと良いでしょう。

海外から個人輸入

日本では、リベルサスは医療用医薬品のため、入手には医師の診察を受けた上で処方してもらう必要があります。

しかし、一部の通販サイトなどを利用することで個人輸入という形で入手できます。個人輸入でリベルサスを入手する場合、さまざまなリスクを考えなければなりません。

1つ目のリスクは、副作用が生じるリスクについてです。

通常、医師の診察を受けた上で、リベルサスの処方が受けられるかどうかを医師に判断してもらえます。そのため、副作用が起こるリスクを抱えている方に対しては、医師から処方しないという判断が出る場合もあります。

しかし、個人輸入の場合、リベルサスが個人の体質と合わずに副作用が生じるリスクが高まる可能性が考えられます。

また、服用方法などの指導も受けていないため、飲み方を誤り、正常に効果が出なかったり思わぬ副作用が出たりすることもあるため、注意が必要です。

2つ目のリスクは、入手したリベルサスが粗悪品の可能性があるという点です。

クリニックを介さずにリベルサスを入手するためには、海外からの個人輸入になります。輸入元が信用できる企業や個人かどうか判別はほぼ不可能なため、粗悪品が送られてくる可能性もあります。リベルサスとして送られてきたものが、全く違う成分の医薬品である可能性も否定できません。

医療従事者でない限り、見た目で判別するのは大変難しいため、海外からの個人輸入はおすすめしません。医薬品の種類によっては、自己判断で誤った使い方をすることで、命に関わる状況になってしまう場合があります。

また、個人輸入した医薬品で副作用が起きた場合、救済制度の対象にならない可能性もあるため、基本的にはクリニックへ行き、医師の診察を受けることをおすすめします。

リベルサスを処方してもらえないケース

次に、リベルサスを処方してもらえないケースについて解説していきます。他に持病がある方や体質、状況によってリベルサスの服用が禁止されている場合があります。

以下の方は、リベルサスの処方が受けられない可能性があるため、注意が必要です。

• 妊娠中または授乳中の方
• 1型糖尿病の方
• 過去に膵炎を患ったことがある方
• 手術予定、あるいは手術直後の方

また、以下の条件に当てはまる方は、処方を受けられない場合があるため、医師の判断に従うようにしましょう。

• すでに糖尿病の治療を受けている方
• 利尿剤や精神安定剤を服用している方
• 過去に腹部の手術を受けている方
• 腸閉塞や胃腸障害をお持ちの方
• 日常的にアルコールを過度に摂取する方
• 18歳未満の方

出典：リベルサス「GLP-1」｜神戸ゆりクリニック

リベルサスを保管するときの注意点

リベルサスは、湿気や光に弱いため、適切に保管することが重要です。リベルサスの処方を受けたら、服用直前までシートから取り出さないようにしましょう。服用直前にシートから取り出すときは、他のシートに穴が空いたり傷がつかないようにしたりして、慎重に取り扱ってください。

またシートを切るときは、ミシン目以外で切らないように注意しましょう。ミシン目以外で切り取ってしまうと、密閉性が保てず効果が出なくなる場合があります。

「リベルサスを処方してもらうには」に関するよくある質問

最後に、リベルサスの処方に関するよくある質問を紹介していきます。

保険適用についてや薬局で購入できるかどうかについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

地方に住んでいます。リベルサスを入手するのは難しいですか？

地方に住んでいる方で、自宅から通える範囲にリベルサスを取り扱っているクリニックがない場合は、オンライン診察をしてくれるクリニックを探しましょう。

クリニックによっては、初回の診察からオンラインで受け付けているところもあります。無理に来院にこだわらず、自宅で診察を受けてリベルサスを郵送してもらえるオンライン診察を利用するのがおすすめです。

ダイエット目的の場合、保険適用されますか？

リベルサスは、2型糖尿病の治療が目的の場合は、保険適用内で処方が受けられます。しかし、ダイエット目的の場合は保険適用外になるため、自費での購入になります。
そのため、クリニックによって料金が異なる場合が多いため、どのクリニックで処方を受けるか事前に調べておくことをおすすめします。

クリニックの公式サイトがある場合、料金が掲載されているところもあるため、参考にすると良いでしょう。

リベルサスは薬局で購入できますか？

リベルサスは医療用医薬品で、購入には処方箋が必要です。そのため、薬局やドラッグストアなどでは購入できません。
リベルサスを購入したい方は、クリニックで医師の診察を受けた上で処方してもらうようにしましょう。

妊娠したかもしれません。服用は続けてもいいですか？

妊娠中の方がリベルサスを服用した場合の安全性は保証されていないため、妊娠の可能性がある方は服用を中止し、クリニックで診察を受けることをおすすめします。

リベルサスは、マウスを使った実験で胎児毒性が確認されている医薬品です。そのため、妊娠している方にも悪影響が出る恐れがあります。

また、授乳中の方も乳汁移行が確認されているため、服用はやめたほうがよいとされています。妊娠している方や近いうちに妊娠を希望している方は、やめておくことをおすすめします。

出典：リベルサス禁忌含む使用上の注意｜MSDConnect

「リベルサスを処方してもらうには」まとめ

ここまでリベルサスを処方してもらうにはということについて伝えてきました。

リベルサスの処方についての要点をまとめると以下の通りです。

• リベルサスは、2型糖尿病の治療に使われている医薬品である
• リベルサスには、食欲抑制や脂肪燃焼、代謝促進効果が期待できる
• リベルサスの処方を受けるためには、医師の診察が必要である
• リベルサスは、湿気や光に弱いため、取り扱いには注意が必要である
• リベルサスは、妊娠中の方やすでに糖尿病の治療を受けている方は服用できない

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。