マッサージピールは痛みに配慮されており医療用の薬剤を使っているので、効果を感じやすくなっており、気になっている方は多いと思います。
しかし、失敗したと感じたり、リスクを感じたりすることもあります。
本記事ではマッサージピールの失敗をメインに以下の点をご紹介します。
- マッサージピールの失敗例やリスク
- マッサージピールを失敗した時の対処法
- マッサージピールの施術方法
- 失敗しないための方法
マッサージピールを受ける時に失敗を避けるための参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
マッサージピールとは
マッサージピールとは、クリニックで医師か医師の指示を受けた看護師だけが使える薬剤を使ってコラーゲンの生成やターンオーバーを促進させる施術です。
イタリア製の「PRX-T33」という薬剤をマッサージしながら浸透させることです。
マッサージピールによるピーリングの効果には次のようなものがあります。
- シミやニキビ跡
- ハリやツヤ
- シワ改善
- 毛穴の開きを改善
真皮深層まで浸透することによってコラーゲンの生成促進やくすみ除去の効果が期待できます。
施術後の早い段階から肌の滑らかさやハリを感じることができ、小じわや乾燥などにも効果が期待できます。
マッサージピールの失敗例やリスクは?
マッサージピールは比較的手軽に施術を受けられますが、失敗談やリスクもあります。
- 赤み・乾燥・腫れ・皮むけ・かさぶた(治療時の肌の調子による)
- 敏感肌(通常は一時的)
- かぶれ(マッサージピールの成分が肌に合わない場合)
- 色素沈着・瘢痕(非常にまれ)
- ヘルペスの悪化
今の肌の状態によって出やすい症状が変わってきます。
また、失敗した時の症状や重症度は個人差があるので、治療を受ける前にきちんと説明を聞くことが大切です。
効果を実感できない可能性がある
マッサージピールの失敗談の中に「効果を感じられなかった」という場合があります。
その理由はいくつかありますが、今回は2つ解説します。
1.資格を持つクリニックで施術を受けていない
マッサージピールで使う薬剤は、クリニックの医師か医師の指示を受けた看護師しか扱えません。
そのため、資格がないクリニックで施術を受けると十分な効果を実感できないことがあります。
2.治療期間が空きすぎている
マッサージピールを初めて受ける方は1〜2週間に1回✕5回、その後は1〜2ヶ月に1回の治療が勧められています。
効果が持続するのは約数週間程度なので、最初の時期に継続して受けることでコラーゲンの生成が促進されやすく、効果が長持ちしやすいです。
赤みや皮むけが長く続く可能性がある
マッサージピールのリスクには個人差がありますが以下のような症状が出る可能性があります。
- 皮下気泡
- かさぶた
- 赤みや皮むけ
赤みに関しては施術後数時間〜数日、皮下気泡は術後1時間程度でひいてきます。
また、マッサージピールによって肌のターンオーバーが促進されるので施術してから数日の間は薄い皮むけが起こる場合もあります。
特に、乾燥肌や敏感肌の方は赤みが長引く場合がありますが、必要に応じてステロイドなどを処方してもらえるのでクリニックで確認することが大切です。
マッサージピールで失敗しないためには?
マッサージピールに限ったことではありませんが、失敗を感じることは避けたいものです。そのためには、予防策を覚えておくことが大切です。
ぜひこの先を読んでいただき、参考にしてください。
症例実績が豊富なクリニックやスタッフを選ぶ
マッサージピールはその名の通り、マッサージも大切な施術の一部です。
マッサージが弱すぎると効果を感じにくくなってしまったり、強すぎて摩擦が起こってしまったりします。
マッサージの仕方にはマニュアルがありますが、やはり一人ひとりの患者さんの肌の状態に合わせるためには、施術をしてくれるスタッフの方の経験も関係してくるでしょう。
施術に不安がある場合は、クリニックの情報を集めてマッサージピールの症例実績が多いところを探したり、施術をお願いするスタッフの方を指名したりすることで自分の肌にあった施術を受けられるようになるでしょう。
診察時に自分の悩みや希望をしっかり伝える
診察の時に自分の悩みや希望をしっかりと伝えることで失敗したと感じるリスクを減らせます。
施術前のカウンセリングの際に、自分の悩みや希望を伝えることでそこをポイントとして施術を受けられます。特に、強く擦ってはいけない肝斑がある場合にはそれを伝えることで肝斑の改善も期待できます。
カウンセリングの際には、話を聞くだけでなく自分の悩みや希望も伝えてみてください。「思っていた効果が感じられない」「もっとここを施術してほしかった」などの失敗を感じることがなくなるでしょう。
症状に合わせた頻度・回数で通う
マッサージピールの施術には勧められる施術回数がありますが、さらに肌の状態に合わせた頻度・回数で施術を受けることで効果を感じやすくなります。
美白効果やハリ感は施術後から実感しやすいですが、シミやシワの改善には複数回の施術が必要です。
特に色素沈着の改善には10回程度の施術が必要です。
施術を受ける頻度や回数によって効果の感じ方は変わってきますので、しっかりと医師に相談することが大切です。
出典:マッサージピール(PRX-T33)の効果はいつから?ダウンタイムや副作用は?|大阪のツツイ美容外科・美容皮膚科(心斎橋)
マッサージピールはどんな悩みに効果が期待できる?
マッサージピールを受ける時のクリニック選びは大切です。
自分の悩みにどんな効果が期待できるのかを見てみましょう。
毛穴の開きや黒ずみの悩み
マッサージピールを受けることで毛穴の開きや黒ずみの悩みの改善が見込めます。
毛穴が目立つ原因の一つに、加齢によって肌のハリがなくなってしまうことが挙げられます。
肌のハリがなくなってしまうのは、真皮にあるコラーゲンが減少してしまうからです。
肌のたるみによって皮膚が下に引っ張られてしまい、毛穴が広がってしまいます。
マッサージピールは、コラーゲンの生成を促してくれるので肌のハリの改善が期待でき、毛穴が目立たなくなります。
肌のたるみや小ジワの悩み
マッサージピールは肌のたるみや小じわの悩みの改善も期待できます。
真皮層のコラーゲンは加齢や紫外線によって減少し肌のハリツヤがなくなることで、皮膚を支えきれなくなってしまいたるみやしわとなって出てきます。
シワやたるみをセルフケアで改善するためには真皮のダメージを直さなければならないので難しいです。
マッサージピールによるコラーゲンの生成を進めることで、肌を内側から引き締めるので、肌のたるみや小じわの改善が期待できます。
シミ・肝斑・そばかすの悩み
シミ・肝斑・そばかすの悩みには、マッサージピールの美白効果で改善が期待できます。
マッサージピールで使われる薬剤にはコウジ酸が含まれており、メラニン色素の生成を抑えてくれる働きがあります。
シミ・そばかすの原因は表皮にあるメラニン色素です。本来ならば紫外線から守ってくれるものですが、過剰に生成されることで皮膚に沈着し、シミ・そばかすになってしまいます。
また、ホルモンバランスの乱れが原因である肝斑にも効果が期待できます。
妊娠線・肉割れの悩み
マッサージピールは妊娠線・肉割れの悩みにも効果が期待できます。
これは薬剤に含まれる主成分のトリクロロ酢酸によって真皮の再生を促してくれます。
妊娠線・肉割れは体重の増加などによって皮膚が急に引き伸ばされてしまうことで、主にお腹や太ももの表皮が裂けてしまうことでできてしまいます。
個人差はありますが、マッサージピールによって真皮が再生することで妊娠線・肉割れが目立たなくなっていきます。
マッサージピールがおすすめの方
マッサージピールの施術にはいくつかの効果が見込めます。
このような悩みを持つ方にはマッサージピールがおすすめです。
- 肌のハリが失われてきた方
- 顔や首のシワが気になる方
- 美白になりたい方
- ニキビ跡を改善したい方
- シミ、そばかすが気になる方
- ダウンタイムが短い施術を受けたい方
- 手軽な施術を受けたい方
マッサージピールを避けた方がよい方
マッサージピールは医療用の薬剤を使っているので安全に配慮されていますが、薬の成分によってマッサージピールを避けたほうが良い方もいます。
- 配合成分にアレルギーを持っている方
- 肌に強い炎症がある(アトピーやかぶれ等)方
- 肌が重度の敏感肌の方
- 妊娠、授乳中の方
- 脂漏性皮膚炎の部位がある(頻度による)方
- ヘルペスを治療中の方
- アルコール過敏症の方
- 日光過敏症の方
また、刺激に弱い目の周り、小鼻、ほうれい線付近、口周り、傷のある部分は状況によっては治療を受けられない場合もあるので、医師との相談が必要です。
マッサージピールのダウンタイムはどれくらい?
マッサージピールは低刺激の薬剤を使っているのでダウンタイムは殆どありません。
まれに赤みが出る場合がありますが、洗顔後には落ち着いてくるので、施術が終わった後はすぐに化粧をすることもできます。
出典:マッサージピール(PRX-T33)の効果はいつから?ダウンタイムや副作用は?|大阪のツツイ美容外科・美容皮膚科(心斎橋)
マッサージピールの治療の流れ
ここからは実際にマッサージピールを受ける時の流れについてお伝えします。
STEP1 診察
治療の前には診察(カウンセリング)があります。
治療前に肌の状態を確認してもらうことで、治療ができるか、治療の調整を考えます。
この時にどんな効果を求めているかを伝えると良いでしょう。
この診察を受けることで効果を感じやすく、リスクを避けやすくなります。
STEP2 洗顔
マッサージピールの薬剤を均一に浸透させるために治療前に洗顔をします。
この時にメイクもしっかりと落としますが、強くこすらず優しくメイクを落とすことで、マッサージピールにあった肌の状態に整えます。
STEP3 施術
肌に薬剤【PRX-T33】を塗っていきます。
薬剤を浸透させるために肌をマッサージしていきます。
この時に、トリクロロ酢酸や過酸化水素が浸透していくうちに多少のピリピリした感じや熱感を感じることがあります。
この症状に問題はありませんが、我慢ができないほどの痛みなどはすぐに伝えましょう。
STEP4 アフターケア
治療の後は、拭き取りと洗顔を行います。
早い方だとアフターケアの後、肌のハリや滑らかさを実感する方もいます。
洗顔後にはマッサージピール【PRX-T33】専用の保湿クリームを塗り、馴染ませたら治療は終わりです。
もしこの時点で赤みや異常がある場合には抗炎症剤を塗ったり冷却したりなどの処置をする場合があります。
マッサージピールを自宅で行うのは危険!
美容外科へ通う時間が取れなかったり、施術料金が高かったりと理由は様々ですが、セルフでマッサージピールは危険があるため、推奨されていません。
なぜなら、マッサージピールで使われる薬剤は一般に向けて販売はされておらず、医療機関でしか入手できないからです。
個人で薬剤の購入を考えると個人輸入になりますが、この場合薬剤が本物かどうかや保管時の温度管理など劣化の可能性が0ではないためリスクが大きくなります。
また、薬剤が手に入ったとしても自分の肌の状況に合わせたマッサージや頻度は知識と経験を持った医療従事者でないとベストな施術をすることは難しいです。
「自分の肌は自分が1番わかっている」と思う方もいるかも知れませんが、自分以外の症例と比べられず、「今」の自分の肌にあった施術はどれだけ個人で情報を集めても難しくリスクがあります。
セルフでのマッサージピールは一見簡単そうに見えますが、正しく施術ができずリスクが大きくなるのでオススメはしません。
マッサージピールの失敗に関するよくある質問
マッサージピールは手軽に受けられますが失敗例もあるので、ぜひ施術を受ける前に確認してみてください。
マッサージピールは即効性が期待できますか?
マッサージピールはTCAと過酸化水素が浸透する際の化学反応によって水分が発生し、治療直後から肌のハリや美白効果を感じることができるので、即効性が見込めます。
しかし、肌の質を向上させ効果の持続を目指すためには治療の回数を重ねることが必要になります。
マッサージピールはまぶたにも治療できますか?
マッサージピールに使うPRX-T33は目に強い刺激がある薬剤です。
そのため、上まぶたへの治療は可能ですが殆どのクリニックで行っておらず、下まぶたは目に入る場合は行えないことがあります。
詳しくは医師への相談が必要です。
マッサージピールは夏でもできますか?
マッサージピールは夏でも治療を受けられます。
他のケミカルピーリングとは違い、皮膚表層の角質を除去しないので皮膚のバリアが保たれます。
そのため、紫外線の強い夏でも治療できます。
肝斑はこすると悪化するそうですが、マッサージピールはできますか?
肝斑の部分は治療前の診察の際に肌の状態を確認し、治療が決められます。
肝斑は擦ることで悪化してしまうため、強くマッサージをしてしまうと悪化してしまいますが、診察の際に状態を確認することで施術方法を考えてもらうことができます。
マッサージピールにあるピーリング作用と美白作用によって肝斑の改善が期待できます。
マッサージピールの失敗まとめ
ここまでマッサージピールの失敗についてお伝えしてきました。
マッサージピールの失敗についてまとめると以下の通りです。
- マッサージピールは効果を実感できなかったり赤みや皮むけが続く可能性があります
- ひどい副反応が出たらクリニックに相談することで対処してもらえます
- マッサージピールの治療前には診察があり、肌の状況を見て施術を考えてもらえます
- 失敗しないためには自分の悩みや希望をしっかり伝えることが大切です
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。