ワキガ治療の種類は、ワキガの程度によりレベル分けされます。ワキガが軽度の場合は切開しない治療法があり、ワキガが重度の場合は切開治療が行われます。
本記事ではワキガ治療の種類について、以下の点を中心にご紹介します。
- ワキガの治療法
- ワキガは手術で完治するのか
- ワキガ治療は保険がきくのか
ワキガ治療の種類について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
ワキガ治療 | |||||
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クリニック名 | TCB東京中央美容外科 | ガーデンクリニック | 東京美容外科 | 聖心美容クリニック | 湘南美容クリニック |
予約方法 | 電話・WEB・LINE | 電話・WEB | 電話・WEB | 電話・WEB | 電話・WEB |
ワキガ治療の料金 | ボツラックス(60U) 15,210円(税込) |
BOTULAX(50単位) 2万2,000円(税込) |
ボツラックス 3万5,000円(税込) |
ボトックス 5万2,800円(税込) |
ボトックス(韓国製ボツリヌストキシン60U)
1万5,210円(税込) |
クリニック数 (2023年1月時点) |
全国77院 | 全国8院 | 全国18院 | 全国10院 | 全国127院 | 支払方法 | 現金 デビットカード クレジットカード スマホ決済<QRコード決済> スマホ後払い<QRコード決済> 医療ローン |
現金 クレジットカード 医療ローン |
現金 クレジットカード デビットカード 医療分割 コード決済 |
現金 クレジットカード 医療ローン |
現金 クレジットカード デビットカード ビットコイン メディカルローン |
公式サイト PR | TCB東京中央美容外科 公式HP |
ガーデンクリニック 公式HP |
東京美容外科 公式HP |
聖心美容クリニック 公式HP |
湘南美容クリニック 公式HP |
※ワキガ治療は、自由診療のため保険適用外になる場合があります。
ワキガ治療が必要な場合とは
ワキガのレベルが軽度から重度の方はワキガ治療が必要とされます。
ワキガのレベルが軽度とされるのは、他人が気付かない程度です。ワキガのレベルが重度の場合、少し離れていても分かるくらい、かなりきつい臭いです。
軽度のワキガは切らない治療もある
軽度のワキガの治療には、切開手術をせずにできる治療法があります。
この章では、4つの切らない治療法について説明します。
- 外用薬(塩化アルミニウム液)
- ボトックス注射
- ミラドライ(マイクロ波)
- レーザー治療
切開手術をしないので、皮膚に傷跡がほとんど残りません。ほとんどの治療法が、施術時間が短くなっています。ダウンタイムも短めです。
切開手術をしないので、日帰りで施術が可能です。施術後または翌日から、日常生活に戻ることも可能です。入院の必要がないので、ほとんど仕事に影響はありません。
手術を受けられない子供ができる治療法もあります。切開しない治療には、ほとんど痛みはありません。切開しない治療は、体への負担が少ない治療法です。
外用薬(塩化アルミニウム液)
ワキガの軽症の方は、外用薬(塩化アルミニウム液)からの治療が始めやすいです。
ワキガ治療の外用薬(塩化アルミニウム液)は、汗腺を塞いで汗の分泌を防ぐ治療法です。ワキガは汗と雑菌が混ざると独特のにおいを発生させます。
汗腺を塞ぐことで汗の量が減らせます。汗の量を減らせば、繁殖する雑菌を減らせます。塩化アルミニウム液には殺菌作用があるので、ワキガの治療に効果が期待できます。
原因のアポクリン汗腺を除去しないので使い続ける必要があります。
カーゼなどに外用薬(塩化アルミニウム液)を含ませて、部分的に塗布します。
【メリット】
外用薬(塩化アルミニウム液)はドラッグストアなどで、購入が可能です。飲み薬よりも副作用は少なくてすみます。
外用薬(塩化アルミニウム液)治療は、手術のできない子供でも使用できます。手術をしないので、傷跡が残りません。
【デメリット】
外用薬(塩化アルミニウム液)の治療は症状を一時的に抑えるものとなります。ワキガの原因となる汗腺はそのまま残っているので、完治することはありません。
外用薬(塩化アルミニウム液)は、長期使用し続けなければいけません。外用薬(塩化アルミニウム液)は、かゆみが出る場合があります。
ボトックス
手術をしないワキガ治療の1つにボトックス治療があります。
ボトックスとはボツリヌス菌から抽出した、たんぱく質のボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)のことです。ボツリヌス毒素を脇に注射する治療で手軽に始められます。
ボトックス注射でエクリン汗腺(汗が出る汗腺)を、まひさせ汗の分泌を抑えます。汗の分泌が抑えられることで、雑菌の繁殖を抑えられます。
雑菌の繁殖が抑えられればワキガ臭も軽減できます。ボトックス注射の治療は10分ほどで終わります。
【メリット】
切開手術をしないので、傷跡が残りません。ボトックス注射は、わきに注射をするので注射跡も目立ちません。
ボトックス注射は施術時間が10分程度で、ダウンタイムも短めです。注射なので痛みはほとんどありません。
ボトックス注射後数日から半年ほど効果が期待できます。
【デメリット】
ボトックス注射の効果が期待できるのは半年ほどなので定期的に治療が必要です。ボトックス注射後数日は、内出血や腫れ、かゆみなどの症状が出る場合があります。
体のだるさを感じる方もいます。
妊娠中の方はボトックス注射を受けられません。ワキガの原因であるアポクリン汗腺には作用しません。
ミラドライ(マイクロ波)
ミラドライ(マイクロ波)治療は、切開手術をしない治療法です。施術は約60分で、ダウンタイムも短いです。
ワキガはアポクリン汗腺(ワキガ臭の原因)とエクリン汗腺(汗の原因)が原因です。ミラドライ(マイクロ波)を皮膚の上から照射し、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の機能を破壊します。
破壊された汗腺は再生しません。
1回で半永久的に脇汗と臭いに効果が持続されることが期待できます。施術は日帰りで、通院は少なめです。
【メリット】
ミラドライ(マイクロ波)は、傷跡が残りません。ワキガの原因であるアポクリン汗腺とエクリン汗腺をマイクロ波で破壊するので、汗腺の再生はありません。
1回の治療で終わり、通院回数も少ないため、仕事にほとんど影響がありません。脇汗と臭いに効果が期待されます。半永久的に効果の持続が見込めます。
【デメリット】
一時的に赤みや内出血が生じる場合があります。汗腺量が多いと、ミラドライ(マイクロ波)を2回する場合があります。
ミラドライ(マイクロ波)は保険適用外なので、費用が高くなります。
出典:「共立美容外科 ワキガ治療で使用するミラドライのデメリットやメリットを解説!」
レーザー治療
レーザー治療は、浅層組織と深層組織を照射します。2層を照射することで、ワキガの原因のアポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊します。
臭いの原因となるアポクリン汗腺と汗を分泌するエクリン汗腺を破壊すれば、汗を軽減できます。破壊された汗腺は再生しません。
アポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊することで、臭いを元から絶ちます。切開手術をしないので、傷跡が残りません。
レーザー治療はクリーム麻酔をするので、個人差はありますが痛みはほとんどありません。レーザー治療の翌日からは、日常生活が送れます。
【メリット】
レーザー治療は、小学生高学年から成人まで幅広い年齢層の方が受けられます。麻酔は注射ではなくクリームを使用するので、注射による痛みはありません。
ダウンタイムが短くてすみます。レーザー治療は切開をしない治療なので、傷跡が残りません。翌日から運動や入浴など、日常生活が送れます。
【デメリット】
治療の効果を高めるために、数回の施術が必要です。レーザー治療を複数回受けるので、費用が高くなります。
レーザーを照射した部分が、赤くなる場合があります。
重度のワキガの治療法
ガーゼを脇に挟み、臭いのチェックをすることでワキガのレベルを確認するところもあります。重度のワキガは、他人が臭いを感じている場合です。
ワキガの臭いがきつい場合、上着やコートを着ていても他人が臭いに気付きます。ワキガの原因は、臭いの元となるアポクリン汗腺と汗を分泌するエクリン汗腺です。
ワキガの臭いがきつい場合、臭いの原因となるアポクリン汗腺を手術で除去する方法があります。アポクリン汗腺を目で確認しながら除去することで、ワキガの臭いを抑えることができます。
この章では2つの手術の方法を紹介します。
- シェービング法
- 完全摘出法
手術は切開するので、術後にガーゼ・包帯で圧迫固定し、外すまで数日かかります。シェービング法・完全摘出法のどちらも切開するので、傷跡は少し残ります。
シェービング法
ワキガは臭いの元となるアポクリン汗腺に雑菌が繁殖して独特な臭いがします。エクリン汗腺から分泌される汗によって、雑菌が繁殖します。
ワキガの治療シェービング法は、1cmほど切開し、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を除去します。皮膚の裏側を削り、アポクリン汗腺・エクリン汗腺を吸引して除去します。
シェービング法は毛根も取り除くので、脱毛の効果も期待できます。施術時間は約40分です。
施術後、ガーゼ・包帯で24時間圧迫固定し、1週間後に抜糸します。上半身のシャワーができるのは3日後、入浴は1週間後に可能です。
【ダウンタイム】
シェービング法のダウンタイムは1〜2日です。
この期間しっかり圧迫固定しないと、傷口が広がる可能性があるので注意します。
【メリット】
傷口が小さいので、ノースリーブや水着を着ても気になりません。ダウンタイムが少なくてすみます。施術時間は約40分と短い時間で行えます。
【デメリット】
シェービング法は切開するので、体に負担がかかります。傷は小さいですが、傷跡が残ります。
施術後に腫れや内出血がある場合があります。圧迫固定するので腕の上げ下ろしが困難になり、日常生活に不便が生じます。(※記載の時間は個人の状態、クリニックにより違います。)
完全摘出法
完全摘出法は4cmほど切開し取り除く方法です。ワキガの原因は、臭いの元のアポクリン汗腺と汗を出すエクリン汗腺です。
アポクリン汗腺・エクリン汗腺をドクターの目視でひとつひとつ丁寧に除去します。一度の手術で汗・臭いの改善が期待できます。
施術時間は約120分です。施術後、ガーゼ・包帯で48時間圧迫固定し、1週間後に抜糸します。
この期間しっかり圧迫固定をしないと、傷口が広がる可能性があるので注意します。上半身のシャワーができるのは3日後、入浴はドクターの指示に従います。
【ダウンタイム】
完全摘出法のダウンタイムは1〜2週間です。この期間は腕に力が入らない場合があるので、重いものを運ぶような仕事は注意が必要です。
激しい運動や汗をかくような動作は避けます。
【メリット】
一度の施術で汗・臭いの改善が期待できます。しわに沿って切開するので、傷が目立ちません。
【デメリット】
完全摘出法は切開するので、体に負担がかかります。しわに沿って切開し目立ちませんが、傷は残ります。腫れや内出血があります。
圧迫固定するので腕の上げ下ろしが困難になり、日常生活に不便が生じます。
(※記載の時間は個人の状態、クリニックにより違います。)
ワキガ治療の種類に関するよくある質問
ワキガ治療ではいろいろと疑問が出てくると思います。ワキガでお悩みの方へ、ワキガ治療についてよくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
ワキガ治療はどこを受診したらいいですか?
ワキガ治療を受診するのは、皮膚科や形成外科、美容外科が適しています。皮膚科では外用薬は処方されても、外科的治療をしていない場合があります。
ワキガの外科的治療を受けたい場合は、形成外科や美容外科が望ましいでしょう。外科的治療は、ワキガの原因となるアポクリン汗腺とエクリン汗腺を除去する治療です。
治療法は、シェービング法と完全摘出法です。シェービング法は、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を削り取り吸引する方法です。完全摘出法は、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を除去する方法です。
ドクターが直接見て、ひとつひとつ丁寧に除去していきます。完全摘出法は、一般的に保険が適用されます。病院やクリニックによって、治療法・金額が違います。
手術をすればワキガは完治しますか?
ワキガ治療で半永久的に効果が期待できる治療は、シェービング法と完全摘出法です。
ワキガの原因は、臭いの元となるアポクリン汗腺と汗を分泌するエクリン汗腺です。2つの汗腺から出る汗が混ざると、雑菌が繁殖して臭いがきつくなります。
シェービング法は、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を削り取り吸引する方法です。完全摘出法は、ドクターがアポクリン汗腺とエクリン汗腺をひとつひとつ丁寧に除去します。
取り除けなかった汗腺があった場合、再発する可能性はあります。
ワキガ手術の傷跡はきれいに消えますか?
ワキガ手術後の傷跡はきれいには消えません。ワキガ手術をする場合、脇にメスを入れ切開します。
切開することで傷跡は残ります。切開が小さかったり、しわに沿って切開したりするので、あまり目立たなくなります。
【シェービング法】
切開は1cm程度です。手術後圧迫固定をします。ダウンタイムは1〜2日で、1週間後に抜糸します。
【完全摘出法】
切開は 4cm程度です。手術後は圧迫固定をし、ダウンタイムは1〜2週間です。約1週間後に抜糸します。
出典:「湘南美容クリニック シェービング法
出典:「湘南美容クリニック完全摘出法」
ワキガ治療は保険適用されますか?
ワキガ治療は、周りに迷惑がかかるほどのきつい臭いと認められた場合に保険適用されます。本人だけが臭いを気にして、周りの方が臭いを確認できない場合は、保険が適用されません。
ワキガ治療で、完全摘出法は保険が適用されます。完全摘出法は、ドクターがワキガの原因であるアポクリン汗腺とエクリン汗腺をひとつひとつ除去する方法です。
ボトックス注射では、クリニック・医療機関・薬剤の種類等で保険適用される場合があります。
ワキガ治療の種類まとめ
ワキガ治療 | |||||
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クリニック名 | TCB東京中央美容外科 | ガーデンクリニック | 東京美容外科 | 聖心美容クリニック | 湘南美容クリニック |
予約方法 | 電話・WEB・LINE | 電話・WEB | 電話・WEB | 電話・WEB | 電話・WEB |
ワキガ治療の料金 | ボツラックス(60U) 15,210円(税込) |
BOTULAX(50単位) 2万2,000円(税込) |
ボツラックス 3万5,000円(税込) |
ボトックス 5万2,800円(税込) |
ボトックス(韓国製ボツリヌストキシン60U)
1万5,210円(税込) |
クリニック数 (2023年1月時点) |
全国77院 | 全国8院 | 全国18院 | 全国10院 | 全国127院 | 支払方法 | 現金 デビットカード クレジットカード スマホ決済<QRコード決済> スマホ後払い<QRコード決済> 医療ローン |
現金 クレジットカード 医療ローン |
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※ワキガ治療は、自由診療のため保険適用外になる場合があります。
肌荒れの原因となる食べ物はありますか?ここまでワキガ治療の種類についてお伝えしてきました。
ワキガは「腋臭症(えきしゅうしょう)」ともいわれます。ワキガは、臭いの元となるアポクリン汗腺とエクリン汗腺から出る汗で雑菌が繁殖してきつい臭いを出します。
臭いがなく、汗が多量に出る場合は「多汗症」の可能性があります。ワキガ治療の種類の要点をまとめると以下の通りです。
- ワキガの治療法には切らない治療法と手術をする方法がある
- 切らない治療法
- デオドラント剤の使用
- ボトックス注射
- 超音波治療
- レーザー治療
- 手術(アポクリン汗腺・エクリン汗腺を除去)
- シェービング法
- 完全摘出法
- ワキガの手術では再発の可能性がある
- ワキガ治療は皮膚科・美容外科で治療できる
- ワキガ治療は保険適用される治療法がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。