ニキビが悪化すると、ニキビ跡が残ることがあります。
ニキビ跡は、改善までに時間がかかります。
ニキビ跡はなるべく早いケアが必要になります。
ニキビ跡ケアには様々な方法があり、症状によって治療方法が違います。
本記事では、ニキビ跡治療について以下の点を中心にご紹介します。
- ニキビ跡の種類
- ニキビ跡の効果的な治療方法
- ニキビ跡治療のおすすめの理由
ニキビについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ニキビ跡治療は自由診療のため、保険適用外です。
ニキビ跡の種類
ニキビ跡の種類には、
- 赤み
- 色素沈着
- クレーター
があり、種類によって症状が違います。
ニキビ跡種類のそれぞれの特徴について、以下で説明します。
赤み
赤みの特徴には、
- 炎症したニキビのところが赤くなる
- 赤くぼんやりしたシミのようになっている
- 自然に消えることなくずっと残っている
という症状があり、ニキビの炎症で血液が溜まり、うっ血に繋がることが赤ニキビの原因に繋がります。
皮膚の下にある毛細血管は、ニキビの炎症によって増えます。
赤みは、ニキビの炎症により増えた毛細血管が赤く見えた状態です。
ニキビの炎症が落ち着いてから半年以内は、炎症後の赤みが残る状態が続きます。
赤みの改善には時間がかかるため、炎症が落ち着いてもしばらく赤みが残るといわれています。
赤みはニキビが改善して半年以上過ぎても気になる場合があります。
そのため炎症のダメージで皮膚が薄くなり、血管や筋肉が透けて赤みが目立ちます。
色素沈着
ニキビの強い炎症や皮膚深くに及ぶ炎症により、色素沈着が起こる場合があります。
色素沈着には、
- 過去にニキビが炎症した
- シミのように薄い茶色をしている
- 自然に消えずに残っている
といった特徴があり、ニキビ跡がシミのように見えます。
色素沈着は、ニキビ炎症によりメラノサイトが刺激されて起こります。
メラノサイトはシミのもとになる皮膚細胞です。
メラノサイトが刺激されると、メラニンの生成が過剰になります。
メラニンの過剰生成によって、ニキビ跡が茶色い色素沈着になります。
紫外線でできたシミと同様に、ニキビによる色素沈着を消すには時間がかかります。
初期段階のニキビに刺激を与えず、色素沈着を起こさせないことが重要です。
クレーター
クレーターの特徴には、
- 肌の表面に凹凸がある
- ニキビ跡が陥没している
- 無理にニキビを潰した部分にできる
といったものがあり、ニキビが悪化すると肌表面がデコボコ状態なることがあります。
炎症したニキビが化膿して、傷が皮膚の真皮層まで達してしまう場合があります。
炎症が真皮層まで達すると、組織が破壊されてクレーター状のニキビ跡ができます。
クレーターはニキビ炎症によって、肌の深部までダメージが及ぶことが原因です。
またニキビの放置や触って潰したりすると、クレーター状になる場合があります。
クレーターには、
- アイスピック型
- ローリング型
- ボックスカー型
の3種類があり、クレーターを治すには、クリニックでの専門的な施術が必要となります。
出典:ニキビ・ニキビ跡の種類 ❘ タカミクリニック | 美容皮膚科
ニキビ跡の効果的な治療法
効果的なニキビ跡治療法の特徴・施術時間・料金の相場などを以下に紹介します。
レーザー治療
レーザー治療は、痛みが少ないとされている治療方法です。
またレーザー治療は、重度のニキビ跡改善の効果が見込めます。
レーザー治療の方法には、多くの種類があります。
ニキビ跡の種類ごとにそれぞれ有効的なレーザー治療の方法があります。
そのためニキビ跡の状態に合わせた、効果的なレーザー治療を選ぶ必要があります。
またレーザー治療には、
- シワやたるみの改善
- 肌質の改善
の効果が期待できます。
肌状態が元の状態へと戻るまでの期間をダウンタイムと言います。
ダウンタイムには、
- かさぶたが出来る
- 赤みが出る
ことがあります。
レーザー治療の施術時間は、5分から15分です。
また料金の相場は、2万7,500円です。
LED治療
LED治療は、
- ニキビを予防する
- ニキビを鎮静させる
- ニキビ跡を改善する
といった、ニキビを総合的にケアできる治療方法です。
またLED治療は、LEDの波長を肌に浸透させて、
- 真皮のコラーゲンを生成する
- ターンオーバーを促進する
- ニキビの原因のアクネ菌を消滅させる
治療法です。
LED治療では、青と赤2種類の光を症状に合わせて使い分けます。
光を使い分けることで、肌トラブルに合わせた治療が可能になります。
LED治療は、肌への刺激が少ないのがメリットです。
痛みや熱を感じることなく、皮膚にダメージを与えずに治療できます。
LED治療の施術時間は、20分です。
また料金の相場は、6,000円です。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌の新陳代謝を整えニキビの改善を目指します。
またケミカルピーリングで、肌の古い角質が取り除かれます。
ケミカルピーリングにより皮脂の分泌が正常化し、ニキビの膿も自然に排出されます。
ケミカルピーリングの効果は、製剤の濃度や種類により違いがあります。
皮膚の角質層に作用するものや、皮膚の真皮層まで作用するものがあります。
ケミカルピーリングには、
- 痛みが少ない
- 美肌効果が期待できる
といった特徴があります。
またケミカルピーリングには、
- 肌のターンオーバーが正常化する
- ニキビ予防にもなる
メリットもあります。
ケミカルピーリングの施術時間は、60分です。
また料金の相場は、1万1,000円です。
ダーマペン
ダーマペンは、とても細い針で肌に小さな穴を開ける治療法です。
またダーマペンは、皮膚が傷を修復しようとする治癒能力を利用します。
ダーマペンの治療では、肌の再生が促されます。
肌の再生過程で、ニキビ跡が目立たなくなっていきます。
ダーマペンの治療は、
- メイクを落とす
- 治療する部位に麻酔用クリームを塗る
- ダーマペンを治療する部位に当てる
- 治療部位を冷やす
という流れで治療します。
ダーマペンの特徴として、
- ダウンタイムが短い
- リフトアップの効果
があります。
またダーマペンには、
- 施術の当日もメイクができる
- 傷跡が残りにくい
メリットがあります。
ダーマペンの施術時間は、20分です。
また料金の相場は、1万5,400円です。
出典:ニキビ跡の種類や原因は?治療方法や料金についても解説 ❘ アイシークリニック
ニキビ跡治療のメリット
ニキビ跡のケアの方法には様々なものがあります。
ニキビ跡をケアするには、
- セルフケアをする
- エステサロンでケアを受ける
- クリニックで治療する
方法があります。
セルフケアでは、
- 洗顔料の泡で優しく洗顔する
- 日焼け止めを利用する
- ビタミンCのサプリメントを飲む
- ハイドロキノン等の漂白クリームを塗る
- ピーリング効果のあるスキンケア製品を使う
があり、症状により方法を使い分けコツコツとケアします。
エステサロンでは、
- ピーリング
- 光フェイシャル
- イオン導入
- 毛穴洗浄
といったニキビ跡のケアをリラックスしながら受けられます。
クリニックでのニキビ跡治療では、
- レーザー治療でクレーターの本格的な治療ができる
- 少ない施術回数で早くニキビ跡を改善できる
メリットがあります。
クリニックでは、セルフケアでは得ることが難しい効果が期待できます。
本格的にニキビ跡を治療したい時は、クリニックでの治療がおすすめです。
出典:ニキビ跡は治療とセルフケアどちらが効果的?セルフケアと、クリニック治療の違いを徹底解説 ❘ MBC・麻布十番 | 皮膚科・美容皮膚科
ニキビ跡治療のデメリット
ニキビ跡の治療法の中には、デメリットも含まれます。
レーザー治療には、
- 色素沈着が起こる可能性がある
- 抗リウマチ薬の服用が一度でもある方は治療を受けられない
- 皮膚に炎症のある方は治療を受けられない
といったデメリットがあります。
ケミカルピーリングには、
- 紫外線の影響を受けやすくなる
- アスピリンアレルギーを持つ方は治療を受けられない
- アスピリン喘息を持つ方は治療を受けられない
といったデメリットがあります。
ダーマペンには、以下のデメリットがあります。
痛みが伴う | ダウンタイムがある |
肌のバリア機能の低下 | 赤みや腫れが伴う |
シミが生じる | ニキビが悪化することがある |
傷跡が残ることがある | 傷が化膿し、悪化することがある |
何度も通院が必要 | 施術当日の禁止事項がある |
金属アレルギーの方は受けられない |
ダーマペンのデメリットをなるべく少なくするには、
- 技術力の高いクリニックに施術をお願いする
- 自分できちんとアフターケアを行う
ことが大切です。
出典:ダーマペンのデメリット11個を紹介!副作用は何?傷ができる?【対処方法】 ❘ 表参道メディカルクリニック
ニキビ跡治療のおすすめに関するよくある質問
ニキビ跡治療に関するよくある質問を以下に紹介します。
皮膚科と美容皮膚科の違いは何ですか?
ニキビ跡治療には、皮膚科で行うものと美容皮膚科で行うものがあります。
どちらを受診するかは、症状と診療目的で選ぶのがおすすめです。
皮膚科は保険診療で、病気の治療を主に行います。
炎症したニキビがある場合は、早めの皮膚科受診をおすすめします。
一方、美容皮膚科は自由診療で、肌の改善が主な目的になります。
美容皮膚科での治療は、
- 炎症が終わったニキビ
- ニキビ跡
が対象で、ニキビ跡の治療には美容皮膚科の受診が必要です。
出典:皮膚科と美容皮膚科の違いは?どっちに行ったらいい? ❘ 凛クリニック銀座
ニキビ跡治療の効果は見込めますか?
ニキビ跡のセルフケアは、塗り薬やピーリングで行えます。
塗り薬やピーリングでのセルフケアは、肌の表皮のみに作用します。
クレータータイプのニキビ跡は、表皮奥の真皮が破壊された状態です。
セルフケアでは、真皮が破壊された状態のクレーターに高い効果は見込めないとされています。
クレータータイプのニキビ跡の代表的な治療には、ダーマペンがあります。
ダーマペンでニキビ跡治療を行うことにより、
- 皮膚の再生を促す
- 皮膚の凹みを改善する
- クレーターの境界部分をぼかす
- 毛穴の開きを改善する
効果が期待できます。
ニキビ跡の改善には、まずはしっかりとしたニキビ治療が必要です。
ニキビ治療の後に残ったニキビ跡は、ニキビ跡治療で改善を目指します。
出典:ニキビ跡を改善する方法ってあるの? ❘ 川崎たにぐち皮膚科
効果が出るまでどれくらいの期間が必要ですか?
ニキビ跡治療の効果が出るまでの期間は、症状や治療法によって違います。
ニキビ跡の症状によって、それぞれ期間の目安があります。
ニキビ跡の赤みの治療は、3か月程度を目安に行います。
治療は、2週から4週おきにします。
ニキビ跡の凹みの治療は、半年以上かけて改善の効果を目指します。
治療の効果が出るまでには、複数回の施術が必要です。
また、肌のターンオーバーもニキビ跡の改善に関係しています。
ターンオーバーが正常に働くことで、ニキビ跡が薄くなることが期待できます。
正常なターンオーバーを維持するには、
- 十分な睡眠をとる
- 栄養を摂取する
- 血行を促進する
- ストレスを発散する
- 適切なスキンケアを行う
といった生活習慣の見直しが大切です。
出典:ニキビ跡治療 ❘ タカミクリニック ❘ 美容皮膚科
ニキビ跡治療の保険適用はありますか?
ニキビ治療は、保険診療で行うことが可能です。
軽度のニキビには、保険診療での治療がおすすめです。
ニキビは対処が遅れると、症状が悪化して保険診療での治療が難しくなります。
ニキビ治療は、早めに保険診療の治療を受けることをおすすめします。
重度のニキビやクレーターのニキビ跡治療は、保険診療では難しくなります。
そのためニキビ跡治療は、基本的に自由診療になります。
ニキビ跡治療は、美容目的となるため保険適用外の自由診療になります。
また、改善しにくいニキビも自由診療で症状の改善を目指せます。
自由診療には、ニキビ跡の症状に合わせた様々な治療法があります。
またニキビ治療を行いながら、美肌効果を目指すことも可能です。
出典:保険適用のニキビ治療でどの程度治るのか?自由診療との違いも解説 ❘ MBC麻布十番 ❘ 皮膚科・美容皮膚科
ニキビ跡治療のおすすめまとめ
ここまでニキビ跡治療についてお伝えしてきました。
ニキビ跡治療の要点を以下にまとめます。
- ニキビ跡の種類には、赤み・色素沈着・クレーターがある
- 効果的な治療法はレーザー治療・LED治療・ケミカルピーリング・ダーマペン
- ニキビ跡治療のおすすめの理由は、レーザー治療で本格的にニキビ跡が治せる
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。