クレーター肌の治療法3選!クレーター肌の原因とセルフケアについて説明!

肌にできたクレーターで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
肌がでこぼこして見えてしまうクレーターは、一度できてしまうと治りづらいです。
しかし、適切な治療やケアをすることで、より目立たない状態を目指せます。

本記事ではクレーター肌について以下の点を中心にご紹介します。

  • クレーター肌の種類
  • クレーター肌の原因
  • クレーター肌の治療
  • クレーター肌におすすめのスキンケア

クレーター肌について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

ニキビ跡治療は自由診療のため、保険適用外です。

クレーター肌の種類

ニキビ跡の1種であるクレーターのタイプは、主に以下の3種類に分類されます。

  • アイスピック型
  • ローリング型
  • ボックス型

それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

アイスピック型

アイスピックで刺したような、小さい穴が特徴のクレーターがアイスピック型です。

一般的に、直径が2mm以下のものがアイスピック型に分類されます。
見た目は小さい穴ですが、深さは真皮層の奥にまで達していることが特徴です。

アイスピック型のクレーターは、真皮層という皮膚の深い部分が炎症によりダメージを受けることで起こります。
そのため、非常に治療が難しいタイプであるといわれています。

出典:ニキビのクレーターの種類と治療法|MBC麻布十番(皮膚科)

ローリング型

ローリング型は直径が4~5mm以上の大きさで、楕円のような形をしています。

真皮層や皮下組織など深い場所にまで達していますが、くぼみ方はゆるやかなのが特徴です。
クレーターの底の表皮と筋膜が癒着しているため、表情筋の動きによってクレーターが深く見えることもあります。

また、癒着によりひきつれたような感じがすることも多いです。
クレーターの約15〜25%がローリング型に該当するといわれています。

出典:ニキビのクレーターの種類と治療法|MBC麻布十番(皮膚科)

ボックス型

大小さまざまな大きさで、垂直にくぼんだクレーターはボックス型に分類されます。

深さは表皮層から真皮層の浅いものが多く、辺縁がはっきりしていることが特徴です。
クレーターの約20〜30%がボックス型に該当するといわれています。

出典:ニキビのクレーターの種類と治療法|MBC麻布十番(皮膚科)

クレーター肌になる原因

クレーター肌になるのは、主に以下の3つの原因が考えられます。

  • ニキビ跡
  • 肌のたるみ
  • 乾燥

クレーター肌の原因について、それぞれ詳しく解説します。

ニキビ跡

ニキビの炎症によって肌の真皮層がダメージを受け、修復しきれなかった場合はクレーター肌になりやすいです。

真皮層には、肌の弾力を保つはたらきがあります。
真皮層に炎症のダメージが残ると肌の弾力を保てず、でこぼこした状態になります。

炎症の強いニキビを放置したり、潰したりすると、クレーター肌になるリスクが高いです。
赤ニキビや黄ニキビができた場合は、早めに炎症を抑えるようなケアをしましょう。

肌のたるみ

肌のたるみで毛穴が目立ち、クレーター肌のように見えることも多いです。

加齢とともに、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの成分は減少していきます。
その結果肌のたるみに繋がり、肌のでこぼこや毛穴の目立ちにも繋がります。

肌のたるみは、

  • 毛穴が涙型に変形するたるみ毛穴
  • 開いた毛穴同士がつながって線のように見える帯状毛穴

を引き起こす可能性が高いです。
たるみによって毛穴が大きく見えることで、よりでこぼこ感が強調されてしまいます。

乾燥

肌は乾燥するとバリア機能が低下します。

その結果、外部からの刺激で肌トラブルが起こりやすくなる可能性が高いです。
肌の乾燥が進むと皮脂の分泌量が増え、毛穴の開きに繋がります。

また、過剰に分泌された皮脂は、放置すると肌を刺激することもあります。
肌への刺激で炎症が起こってしまっても、乾燥した肌は治りにくい状態です。

炎症が長期間続いて肌の深い部分がダメージを受けると、クレーターの原因にもなり得ます。

クレーター肌の治療法

クレーター肌の治療は、主に以下の3種類の方法で行われています。

  • ピーリング
  • レーザー
  • ダーマペン

それぞれ詳しくご紹介します。

ピーリング

ピーリングは、専用の薬剤を肌に塗布し、一定時間置いた後で洗い流す方法です。

肌表面の古い角質を除去し、肌細胞に刺激を与えてターンオーバーを促します。
色素沈着を起こしている細胞は肌表面に押し上げられ、角質となって剥がれていきます。

そのため、色素沈着を伴うニキビ跡の改善に特に効果が期待できる方法です。
ピーリングの種類によっては、クレーターに効果が期待できるものもあります。

マッサージピールなどは肌の真皮層に作用し、コラーゲンの生成を促します。
そのため、浅いクレーターには有効であるといわれています。

出典:ニキビ跡・クレーターについて|Gクリニック

レーザー

レーザー治療は、点状にレーザーを照射して刺激を与え、肌の再生を促す方法です。

レーザーで真皮層に熱エネルギーを与えることで、コラーゲンの形成が促進されます。
コラーゲンが増加することで肌のハリや弾力アップに繋がり、クレーターの改善が期待できます。

クレーター肌治療に使用されるのは、フラクショナルレーザーが多いです。
フラクショナルレーザーには、蒸散型と非蒸散型の2種類あります。

蒸散型フラクショナルレーザーは、肌の表面に点状の穴が空くのが特徴です。
ダウンタイムが発生しますが、より高い効果が期待できます。

非蒸散型フラクショナルレーザーは、肌の表面を傷つけずに治療することが可能です。
ダウンタイムは短いですが、治療回数が必要になります。

フラクショナルレーザー治療を行うごとに、約10〜20%の肌が再生されるといわれています。
複数回治療することで肌状態はより改善しやすくなるでしょう。

また、レーザーは肌に熱を与えるため、痛みを伴う可能性があります。
ゴムで弾かれたような痛みや強い痛みなど、感じ方は人それぞれです。

治療時は、麻酔クリームが使用できるクリニックもあります。
痛みについて不安がある場合は、担当医師に相談してみましょう。

出典:炭酸ガスフラクショナルレーザー(CORE2)|はなふさ皮膚科・美容皮膚科

ダーマペン

ダーマペンは髪の毛よりも細い極細針で肌の真皮層に穴を開け、皮膚再生を促す治療です。

肌に小さな穴を開けると、自己治癒力によってコラーゲンの生成を促すため、クレーターの改善につながります。
1回の治療でも効果を感じる場合がありますが、複数回行うとより効果的とされています。

クレーターが深い場合は、治療期間が長くなることが多いです。
レーザーなどで効果が実感できなかったクレーター肌の方にも、効果が期待できます。

ダーマペンは肌に針を刺すため、チクチクした痛みを伴う治療です。
痛みの程度は個人差があり、針の深さや針を刺す場所によっても異なります。

麻酔クリームを使用して治療できるクリニックも多いため、痛みが心配な場合は担当医師に相談してみましょう。

また治療後には、ダウンタイムによって以下のような症状が出現しやすくなります。

  • 赤み
  • 腫れ
  • 内出血
  • 皮むけ
  • 発疹

治療後の肌は一時的に炎症が起こっているため、非常に敏感な状態です。
乾燥や外部からの刺激によって、肌トラブルが起こりやすくなるため注意しましょう。

さらに、ダウンタイム中は体温を上げすぎないことも大切です。
体温が上がりすぎることで炎症が悪化し、症状が長引く可能性があります。

ダウンタイムが落ち着くまでは飲酒や激しい運動、長時間の入浴は避けましょう。

施術後は、

  • 日焼け止めや日傘で紫外線対策をする
  • 十分に保湿をする
  • 低刺激のスキンケアやメイク用品を使う

など正しいケアを行うことで、肌の回復を早める効果が期待できます。

出典:【ニキビ跡の3つの種類と治し方】クレーターや色素沈着は自力で治せるの?|共立美容外科

クレーター肌のスキンケア

肌の深部が傷ついてできたクレーターを、スキンケアで完全になくすことは難しいです。

しかし、クレーターを滑らかに、目立たなくすることは可能な場合があります。
ニキビ跡が原因のクレーター肌は、保湿と毛穴を引き締めるスキンケアをしましょう。

コラーゲンやヒアルロン酸は肌内部の保湿力を高め、ターンオーバーの促進効果が期待できます。
ビタミンC誘導体はコラーゲン生成の促進、毛穴の引き締め効果が期待できる成分です。

肌のたるみが原因のクレーター肌には、肌にハリを与えるスキンケアがおすすめです。
アスタキサンチンなどは、肌の弾力やターンオーバーを促進する効果が見込めます。

乾燥が原因のクレーター肌は、以下のように保湿を徹底したスキンケアを行いましょう。

  • 高い保湿効果が期待できる成分をスキンケアで使用する
  • 洗顔料を使い過ぎない
  • ミルクタイプやジェルタイプなど、刺激の少ないクレンジングを使用する

全ての原因のクレーター肌に共通して、スキンケアは肌に刺激を与えないことが大切です。
洗顔料はよく泡立てて洗い、化粧水や乳液はこすらずに優しくなじませるようにしましょう。

クレーター肌に関するよくある質問

クレーター肌に関する質問で多いのが以下の4つです。

  • クレーター肌の予防方法
  • クレーター肌の自力改善
  • クレーター肌治療の保険適用の有無
  • クレーター肌の治療期間

それぞれ詳しくご紹介します。

クレーター肌を予防するにはどうすれば良いですか?

クレーターができる原因は、ニキビが出来た部分に炎症が起こってしまうことです。

そのため、ニキビができてしまった場合は、炎症を起こす前に治療することが大切です。
もし炎症が起きたら、放置せず速やかに炎症を抑えることで予防につながります。

ニキビを触ったり潰してしまうと炎症が悪化し、クレーターになるリスクが高くなります。
洗顔やメイクをする時に肌をこすらない、髪の毛が顔に触れないようにするなど刺激を与えないように注意しましょう。

クレーター肌を自力でよくする方法はありますか?

クレーターは肌の深部がダメージを受けてできたものなので、自力での改善は難しいです。
クレーター治療に使われることが多いダーマペンは、市販されているものもあります。

しかし、市販のダーマペンを購入して自力で施術するのは、

  • ダーマペンが適した肌状態か正確にな判断が難しい
  • 衛生管理が不十分になる傾向がある
  • 適切に施術する技術が乏しい                       

といった理由から、おすすめできません。

ダーマペンを自分で行うことは、

  • 肌トラブルが悪化する可能性がある
  • 針の跡が残ることがある
  • 色素沈着や内出血など新たな肌トラブルが発生する可能性がある
  • 傷口から感染しやすい

などのリスクが高くなります。

適切な方法でクレーターを改善したい場合は、クリニックなど医療機関で相談しましょう。

クレーター肌の治療は保険適用になりますか?

保険適用になるのは、ニキビの炎症を抑えることと、新しくニキビが発生しないことを目的に治療が行われる場合です。
毛穴に詰まった皮脂を取り除く、塗り薬や飲み薬でニキビの炎症を抑えるなどの治療は保険が適応されます。

しかし、クレーター肌の場合はニキビが治った後に発生した肌のでこぼこした状態です。
クレーターの部分には、炎症や痛みもないといわれています。

そのため、見た目を良くしたいという美容目的のクレーター治療は、保険適用外になります。

出典:保険適用のニキビ治療でどの程度治るのか?自由診療との違いも解説|Mast Beauty Clinic(皮膚科・美容皮膚科)

クレーター肌の治療はどれくらいの時間がかかりますか?

クレーター肌の治療にかかる時間は、肌の状態や治療方法によって異なります。
ダーマペンの治療期間は、早くて3か月、長い場合は18か月程度かかることが多いです。
施術後は1~2週間程度で肌にハリが出るなどの効果が見込めます。

2~4週間ごとに複数回施術を繰り返すと、より改善効果が期待できます。
必要な治療回数は、5~8回程度が一般的です。

フラクショナルレーザーの治療期間は、6か月~1年半程度とされています。
1か月~1か月半ごとに、5~10回程度の施術を行うのが一般的です。

出典:ダーマペン効果は何日後から実感できる?回数や持続期間を解説|表参道美容皮膚科原宿本院
出典:ニキビ跡のレーザー治療について|ゴリラクリニック

クレーター肌のまとめ

ここまでクレーター肌についてお伝えしてきました。

クレーター肌の要点をまとめると以下の通りです。

  • クレーターはアイスピック型、ローリング型、ボックス型に分類され、それぞれ大きさや深さに違いがある。
  • クレーター肌は、ニキビ跡や肌のたるみ、乾燥が主な原因である。
  • クレーター肌の主な治療方法はピーリングやレーザー、ダーマペンがあり、肌の状態に合わせた施術を受ける必要がある。
  • クレーター肌には、原因に合わせたスキンケアを優しく行うことが大切である。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。