毛穴黒ずみは角栓の酸化によるパターンが大半です。
元は白い角栓が、除去しないまま酸化して黒ずみとなります。
触れるとざらざらするのが特徴です。
本記事では毛穴黒ずみについて以下の点を中心にご紹介します。
- 毛穴黒ずみの原因
- 毛穴黒ずみを悪化させてしまうこと
- 毛穴黒ずみの予防方法
- おすすめのスキンケア
毛穴黒ずみについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
毛穴黒ずみ治療は自由診療のため、保険適用外です。
毛穴の黒ずみの原因って?
毛穴の出口が狭くなり、皮脂や角質が詰まると角栓ができます。
角栓は、皮脂とタンパク質である角質が混ざった状態で、角質で毛穴に栓をするので「角栓」と呼ばれています。
肌のターンオーバーによって不要な皮脂や角質は排出され、さほど毛穴が詰まることはありません。しかしターンオーバーが乱れると、排出が上手くされず毛穴は詰まった状態になります。
角栓の元は白に近い色ですが、時間の経過とともに空気に触れて酸化し毛穴の黒ずみに変わります。
酸化した黒ずみが毛穴に詰まるのが、毛穴の黒ずみが目立つ原因です。
毛穴黒ずみの原因3つ:角栓が詰まるのはなぜ?
間違ったクレンジング・皮脂の分泌の増加・肌のターンオーバーの乱れが毛穴黒ずみの大きな原因です。
メイクや汚れの洗浄不足
ファンデーションや化粧下地などの多くは、油分成分を多く含んでいます。
たとえ洗顔しても、皮脂の汚れや古い角質などの水溶性の汚れは落ちますが、油分成分を多く含んだメイクまでは落とし切れず肌に残り続けてしまいます。
落ちないで溜まった汚れやメイクは角栓となり、空気に触れると過酸化脂質が発生し肌の酸化が起こります。
この結果が、ぶつぶつと黒く目立つ毛穴黒ずみになってしまいます。
過剰な皮脂分泌
皮脂の分泌量は精神状態や食生活によっても変化します。
過剰なストレスは皮脂の分泌を促す男性ホルモンが活発になります。
そして糖質や脂質の多い食べ物は、皮脂の分泌を増やしたり、皮脂の質感を悪化させるとされています。
また、過剰な皮脂分泌は脂性肌に多く、乾燥肌には少ないように思われますが間違いです。
肌の水分不足は乾燥を防ごうと皮脂分泌が活発になり、かえって過剰な皮脂分泌を招く原因になります。
多すぎる皮脂は古い角質や汚れと混ざり合い、やがて角栓となり酸化が進み毛穴黒ずみとなります。
出典:毛穴の黒ずみの原因は?正しいケアや予防策を知って美肌に!Vogue BEAUTY CLINIC
ターンオーバーの乱れによる「タンパク汚れ」
肌の一番表面にある角質層の細胞を角質と呼び、水分を保持し皮膚を守る役割をもつとされています。
細胞はどんどん生まれ変わり、新しい細胞は下から上へと押し上げられ肌の表面にでてきます。
古くなった細胞が最終的にはがれる肌の生まれ変わりを、ターンオーバーといいます。
ターンオーバーが乱れると、はがれ落ちるはずの角質が肌表面に滞り落ちるはずの角質が蓄積してしまいます。
角栓は特に皮脂が詰まったかたまりと思う方が多いと思います。
実は角栓の約70%を占めるのはタンパク質である角質。
皮脂は角栓の約30%にすぎません。
つまり、ターンオーバーによりタンパク汚れが蓄積している状態です。
出典:角栓ができる原因は?角栓の正体を知って正しくケア KOSE
毛穴黒ずみが悪化する!NGなこと
やってはいけないNGお手入れは、次の3つです。
- 無理に角栓を取り除こうとする
- 正しい保湿ケア
- 強い力のクレンジング・洗顔
無理に角栓を取り除こうと押し出すと、肌を痛めます。
さらに、毛穴が開いてしまうリスクも。
開いた毛穴には皮脂が余計につまりやすくなります。
また、保湿ケアを怠ると乾燥が進み、きめが粗くなります。
毛穴が目立つ結果につながります。
毛穴に詰まった角栓などを落とそうとゴシゴシとこすると、肌を傷つけてしまいます。
そして必要な皮脂までも奪ってしまうので、乾燥を招く悪循環となってしまいます。
悪化させない!毛穴の黒ずみ予防法
毛穴黒ずみの原因は、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れからつながるケースがほとんどです。
今は毛穴黒ずみがさほど気にならない方や、正しいケアで気にならない程度に改善された方もいるでしょう。
毛穴黒ずみをできにくくしたり、悪化させないよう予防するとは、正しいスキンケアやきちんとした食生活がされているということ。
つまり、毛穴黒ずみの予防を知っておくことは大事な知識です。
肌に負担を掛けない洗顔
汚れを落とし切ろうと摩擦をかけて洗顔すると、乾燥につながり肌は皮脂をため込みます。
肌に負担をかけない洗顔は、次の内容を実践するのが大切です。
- 洗顔の回数は基本、朝晩の2回
- 手を逆さまにしても落ちない程度まで泡立て、肌にのせる
- 泡で転がすように「泡で泡を洗う」くらいのイメージで洗う
- 泡が肌に長い時間のっていると肌の負担になるので、丁寧に手よく
- 熱いお湯は肌への刺激になるのでぬるま湯で、念入りに洗い流す
- 決して擦らず、肌をタオルで軽くおさえるように「水分を吸い取る」
週2回のピーリングでお肌のターンオーバーをリセット
はがして落とす角質ケアをピーリングと言います。
肌に残った古い角質を柔らかくして取り除く美容法です。
古い角質を人為的に剥がして排出=ターンオーバーを促進します。
どうしても皮脂汚れがたまりやすく、角栓ができやすいとされる小鼻周りやTゾーンにはピーリングジェルを使用しターンオーバーを促すことが大切です。
とはいえ、ピーリングは肌への負担が比較的大きい美容法とされています。
角質が溜まった肌に行う、角質を剥がすケアですのでやりすぎては逆効果につながります。
ピーリングによって、健康な細胞も余計に剥がしてしまう可能性があるのです。
頻度としては、週2回をベースとするのが望ましいとされます。
肌の調子を見ながら、週1に減らすのも一案。
美肌作りに効果的なスペシャルケアとして、適切に取り入れていきましょう。
出典:ピーリングの適切な頻度は?角質ケアにおすすめのアイテム How Tow
食事で毛穴トラブル予防
皮脂の分泌を予防・抑制する作用のある栄養素と多く含まれる食材例は、以下になります。
ビタミンB1 (皮脂の過剰分泌を予防) |
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ビタミンB2 (皮脂の分泌を抑制) |
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ビタミンB6 (正常なターンオーバーをサポート) |
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ビタミンA (ターンオーバーを促す) |
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ビタミンC (メラニン毛穴の予防・黒ずみ毛穴改善) |
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毛穴黒ずみの改善は、外からのケアだけでは不十分です。
身体の内側からのアプローチも同様に重要とされています。
出典:毛穴の開きや角栓の予防に効果的な食べ物は? 明日の美肌
出来てしまった毛穴の黒ずみに!おすすめスキンケア2選
毛穴黒ずみになってしまう原因をよく理解したうえで、日々のケアを怠らず丁寧に洗顔や保湿、食生活の見直すことが肝心です。
毛穴は大きさは遺伝によることが多く、男性ホルモンの量で決まると言われています。
様々な要因から、毛穴黒ずみができてしまった、すぐできてしまうなどの悩みを抱えている方は多いです。
できてしまった毛穴黒ずみに有効なのは、正しく落としてしっかり潤すこと。
油分や過剰な皮脂分泌の対策をしっかり行うことが、毛穴黒ずみを目立たさなくする最善策です。
その1: 毛穴に詰まった油分対策に「クレンジングオイル」
クレンジングオイルとは、主成分が油のメイク落としです。
なぜ油が主成分かというと、化粧品もまた油が含まれているためです。
オイルは水では落ちません。食器洗いで想像できますね。
油を落とすのは油ですので、クレンジングオイルのように油をより多く含んだもので洗顔することで毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れが落ちます。
洗浄力の高さ=乾燥肌には不向きと思われがちですが、メイクなじみの良いクレンジングオイルは短時間でメイクが落とせるので乾燥が防げるメリットの方が大きいです。
クレンジングオイルは角栓のもととなる角質を取りすぎることなく、自然に近いかたちでターンオーバーを整える効果が見込めます。
その2: 皮脂分泌過剰の対策に「ビタミンCを含む化粧水で保湿」
毛穴黒ずみの原因に過剰な皮脂分泌が大きいことがあげられます。
角質を正しい方法で取り除いた後は、きちんと蓋をしてあげなければ毛穴は広がったまま、さらに角栓が詰まりやすくなってしまいます。
そのためには、洗顔後のすばやい保湿が大切です。
過剰な皮脂分泌の対策に期待される保湿成分が、ビタミンCを含む化粧水です。
ビタミンCには、肌のターンオーバーの正常化・過剰な皮脂分泌をおさえるなど、肌にうれしいたくさんの効果が見込めます。
肌に有効な成分を与えしっかり保湿することが、過剰な皮脂分泌の改善につながります。
毛穴黒ずみの原因に関するよくある質問
毛穴黒ずみについて質問が多いものをまとめました。
鼻の毛穴の黒ずみが目立つのはなぜですか。
鼻の毛穴は他の場所と比較すると大きいとされるため、特に角栓が目立ちやすいと言われています。
鼻の毛穴の黒ずみ=イチゴ鼻に悩まれる方もかなり多いとされます。
さらに、イチゴ鼻を隠そうとメイクを重ね濃くなってしまうことが悪循環となり、より鼻の毛穴が目立ってしまう傾向があります。
スクラブ洗顔は効果見込めますか。
毛穴黒ずみへの効果が見込めます。
しかしスクラブ洗顔はつぶつぶの粒子が研磨剤となり、毛穴に詰まった汚れを落としてくれたりなどのメリットがありますが、つい力を入れすぎてしまう・長時間洗顔してしまうなどの肌摩擦のリスクが大きい傾向があります。
また、スクラブ洗顔に含まれる粒子の大きさによっては、毛穴の内部に粒子が残ってしまうことで皮脂の排出がうまくいかなくなるなど毛穴トラブルにつながることがあります。
使い方や肌のことを考え、スクラブ洗顔のデメリット対策して使用する必要が大切です。
市販の毛穴パックで角栓を取ってもいいですか。
ダメではありませんが毛穴パックの最大の注意点に、肌への負担が大きい事があげられます。
専門家の中には毛穴パックを使用すると角栓だけではなく、肌に必要な角質層・皮脂も引きはがしてしまう可能性の高さから、そもそも毛穴パックを使用するのはおすすめしないとおっしゃる方がいるのも事実です。
市販の毛穴パックでの角栓除去も、有効手段の一つではあります。
しかし、毛穴パックで受ける肌のダメージを補うくらいの知識と、しっかりとしたケアが重要です。
肌のベタつきがあっても保湿はしたほうがいいですか。
保湿はしなければいけません。
肌がべたつくからと、乳液を少量にしたり保湿アイテムを使わなくなってしまったりする方もいます。
しかし、水分と油分のバランスを保つことが大切だからこそ、必要なうるおいはしっかり与えなければいけません。
保湿が十分でないと角層はうるおい不足になり、肌がうるおいを守ろうとすることで皮脂が過剰に分泌されてしまうとされています。
保湿を怠るという事は、逆に皮脂をどんどん増やし黒ずみ毛穴につながります。
毛穴黒ずみの原因についてのまとめ
ここまで毛穴黒ずみの原因についてお伝えしてきました。
毛穴黒ずみの原因をまとめると以下の通りです。
- 正しい方法で洗顔していないことにより、メイクや汚れが残ってしまう
- 皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まってしまう
- ターンオーバーの乱れにより、古くなった角質がそのまま肌に残ってしまう
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。