耳が正面に向いて立っているように見える立ち耳を知っていますか。聞こえやすい耳と日本ではいわれることもありますが、立ち耳を修正したいと悩んでいる方も少なくありません。
そこで、この記事では以下の点を中心に立ち耳修正についてご紹介します。
- 立ち耳とはどのようなものでなぜなるのか
- 立ち耳修正の治療法について
- クリニックの選び方とよくある質問
立ち耳修正について理解するためにも、参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
立ち耳修正は自由診療のため、保険適用外です。
立ち耳とは
立ち耳とは、顔に対して耳が飛び出ているようになり、立っているように見える耳の状態のことです。
西洋では「悪魔の耳」とも呼ばれ、修正する方も少なくありません。
正面から顔を見た際に、耳が大きく見えたり飛び出ているように見えたりします。
日常生活を送る上で痛みはないといわれていますが、耳の形の都合上マスクやメガネがかけづらい場合も多いです。
また、耳が飛び出ているように見えることもあるため、人によっては周囲の視線が気になってしまう場合もあります。
立ち耳の原因
原因には諸説ありますが、直接的な原因は対耳輪という耳の軟骨の部分が発育不全のため起こるといわれています。
耳の形は親から遺伝するともいわれることもあり、立ち耳は子どものころから症状が出ている場合も少なくありません。
ただし、対耳輪の発育不全は遺伝が原因かどうかは詳しくわかっていないのが現状です。
西洋では立ち耳に対してあまりいいイメージを持たれていないため、幼少期の段階で多くの家庭が立ち耳修正をします。
日本では日常生活に支障があまりないことから、幼少期の段階で修正をする方はあまり多くありません。
立ち耳修正の治療法
立ち耳修正の治療方法には、メスを入れずに行う埋没法と、耳の裏側からメスを入れる切開法があります。
それぞれ向いている方が違うので、比べてみてください。
埋没法
埋没法は、皮膚にメスを入れることなく立ち耳修正をする方法です。
切開法が怖い・不安な方や、立ち耳の度合いが軽度の方におすすめします。
埋没法では施術後に抜糸する必要がないので、施術箇所に異常がなければ通院しなくて良い場合も多いです。
また、万が一施術後に思っていたのと違うなど要望が変わった場合は、元に戻すこともできます。
料金相場は両耳で約20万円〜40万円です。
立ち耳が重度の場合や、半永久的な効果を期待する場合は切開法のほうがいい場合もあるので、カウンセリングの際に医師と相談しましょう。
切開法
切開法とは、耳の裏側からメスを入れ、頭側に寝かせるように形作ることで立ち耳修正をする方法です。
立ち耳の度合いが重度の方や、なるべく確実に治す方法を求めている方におすすめします。
耳の裏側から切開するので、傷跡は正面から見えづらいです。
効果は半永久的に期待できます。
料金相場は両耳約25万円〜40万円です。
施術後1ヶ月から3ヶ月は耳に負担をかけないよう注意が必要です。
後戻りが強い場合は、ヘアバンドなどで圧迫する場合もあります。
健康保険の適用になる立ち耳修正
立ち耳修正は、立ち耳が原因で眼鏡がかけられないなど、日常生活に支障が出ている場合は保険が適用になる場合もあります。
診断基準としては以下です。
”生まれつき、耳(耳介)の折れ曲がりが弱く、カップ状で、耳が側頭部から突出しており(30度以上)、「立ち耳」の状態を呈している場合”
保険が適用されると費用は約10万円になりますが、クリニックによって費用に差があるので、カウンセリングの際に確認しておくことをおすすめします。
また、保険が適用されるかどうかも診察時にしっかり確認しておきましょう。
出典:プラザ形成外科
立ち耳修正の施術の流れ
立ち耳施術を受ける流れは、だいたいのクリニックで同じ場合が多いです。
また、完全予約制の場合もあるので、事前にカウンセリングを予約しておきましょう。
カウンセリング
カウンセリングでは、医師と意見のすり合わせを行っていきます。
どのような悩み・問題を抱えているかや、その悩みに応じて保険が適用になるかなどを確認しましょう。
また、立ち耳を修正する際には施術法・修正する際のデザインも決める必要があります。
申込み
カウンセリングで施術内容やデザインに納得できたら、契約が行われます。
申込用紙にも細かい注意事項などが書かれていることもあるので、しっかり読んでから記入しましょう。
その後、支払いが行われます。
クリニックによってどの支払い方法が利用できるかは違うので、事前に聞いておくことをおすすめします。
施術
施術には麻酔が使われます。
症状やなりたいデザインによって手術の内容は変わるので、必ずカウンセリング・申し込みの段階で確認しておきましょう。
片耳で45分・両耳なら90分ほどの時間がかかるといわれています。
アフターケア
施術が終わったあとも、しばらくは経過観察のために通院が必要です。
痛み・腫れがひどい場合や、なかなか収まらない場合は電話などで相談し、なるべく早い段階で診察してもらいましょう。
施術後しばらくは耳になるべく負担をかけないようにすることも必要です。
立ち耳修正でおすすめのクリニックの選び方
立ち耳をなるべく理想の形に修正するためには、クリニック選びが非常に重要です。
丁寧に患者と向き合ってくれるか・実績があるかなどを確認しましょう。
診察やカウンセリングで丁寧に悩みを聞いてくれる
診察やカウンセリングは、患者が医師とともに悩み・不安に対してどのように対処していくか決める重要な段階です。
丁寧なヒアリングであればあるほど、患者と医師の間の認識のずれも少なくなり、施術後に予想と違っていたという失敗をする可能性も減らせます。
また、施術方法それぞれに特徴があるようにメリットデメリットも施術ごとにさまざまです。
施術をする上でのメリットだけでなく、起こりうるリスクについても説明してもらえるところを選びましょう。
リスクを知らないまま施術を受けると、万が一異変が起こった場合に後悔しやすくなります。
そのため、リスクを把握し、自分が納得できる説明が受けられることがポイントです。
理想とする耳の形は人により千差万別なので、ヒアリングをしながら患者の理想を具体化し、それに合わせた施術プランを立ててもらえるかも確認しておきましょう。
手厚いアフターケアがある
立ち耳修正はアフターケアも大切です。
埋没法・切開法ともにダウンタイムがあります。
ダウンタイムの間は、腫れや痛みの悪化を防ぐため適切な処置が必要です。
しかし、処置方法や過ごし方の説明がなければ患者はどのようにすればいいかわからず、結果として悪化させてしまう恐れもあります。
そのため、施術後もしっかりと丁寧な説明を行ってくれるクリニックを選びましょう。
また、施術後のトラブルや疑問があった場合、随時対処してくれるかどうかも重要です。
アフターケアがどれほど手厚いかは事前に確認しておきましょう。
豊富な実績を持つ専門医がいる
立ち耳修正は西洋ではよく行われる施術のひとつですが、日本ではどちらかというとマイナーな施術です。
そのため、西洋に比べると日本のクリニックでは立ち耳修正手術自体の件数が少ない傾向にあります。
立ち耳修正ができるクリニックを選ぶ場合は、なるべく施術実績があるクリニックを選びましょう。
耳のデザインを変えるという繊細な施術になるので、50件以上実績のあるクリニックがおすすめです。
実績があることは、その分その施術に慣れている可能性が高いことを表します。
また、患者側の心理的不安を考えても、経験がある専門医がいたほうが不安を少なく施術を受けられます。
立ち耳修正に関するよくある質問
立ち耳修正に関して、施術を受ける前後によくある質問をまとめました。
疑問がある方は参考にしてみてください。
立ち耳修正は直したほうがいいですか?
結論から言うと、立ち耳は必ず直さなければいけないものではありません。
立ち耳修正は立ち耳であることで、日常生活に支障が出ている方や、立ち耳への周囲の反応が気になってしまう方などにおすすめする方法です。
立ち耳は、マスクやメガネがかけづらいなどのデメリットがある場合もありますが、人によっては立ち耳が気にならない方もいます。
自分自身が日常生活に影響もなく、気にならないのであれば無理に施術を受ける必要はありません。
また、立ち耳修正を受けようか悩んでいる場合は専門医に相談するのがおすすめです。
一度施術をしてしまうと、きれいに元に戻すことは難しいので、メリットデメリットを必ず把握したうえで施術を決めましょう。
立ち耳修正をした後、元に戻ることはありますか?
切開法で立ち耳修正を行った場合、その効果は半永久的に期待できるといわれています。
しかし、元からある軟骨が硬い場合、後戻りが強くなるケースもゼロではありません。
その際は、寝ている間にヘアバンドで耳を固定するなど、クリニック側から指示を受ける場合があります。
埋没法の場合、糸で固定しているため糸が外れたら元に戻るケースも存在します。
埋没法は軽度の方によく行われる施術ですが、なるべく長く立ち耳修正の状態を保ちたい場合は切開法がおすすめです。
立ち耳修正の術後、傷跡は残りますか?
切開法では、耳の裏側を3〜4cm切開するため正面から見ても目立ちづらいです。
表側から切開をする可能性はゼロではありませんが、もししたとしても数mm程度になります。
ただし、施術後1週間程度は施術部位にガーゼをつけておく必要があるのでそれが目立つ可能性はありますが、髪の毛などで隠すことは可能です。
埋没法はメスを入れるわけではないので、傷跡はほとんど目立ちません。
内出血や腫れは起こる可能性もありますが、5日ほどで落ち着く場合が多いです。
立ち耳修正をした後、日常生活の制限はありますか?
施術後シャワーは翌日からできますが、耳を濡らさないようにする必要があります。
また、切開法の場合入浴は抜糸が終わるまで控えるようにしましょう。
埋没法の場合も腫れが引くまでは入らないほうがいいです。
就寝する際は耳に負担がかからないようにするため、横向きにならないように注意しましょう。
また、軟骨が硬いなどで後戻りが強い場合は、夜間にヘアバンドで圧迫しなければならない場合もあります。
アルコール類は、抜糸が終わるまで、あるいは腫れが治まるまでは控えましょう。
立ち耳修正おすすめまとめ
ここまで立ち耳修正おすすめについてお伝えしてきました。
立ち耳修正の要点をまとめると以下の通りです
- 立ち耳とは耳が正面から見ると頭から飛び出て立っているように見える状態のこと
- 立ち耳修正にはメスを入れずに施術する埋没法と切開・縫合して形成する切開法がある
- カウンセリングや診察が丁寧でアフターケアも手厚いところを選ぶ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。