リウマチ体操

関節リウマチでは、1日最低1回はすべての関節を動かすことが、発症予防や進行を防ぐために望ましいとされています。ただし痛みがあるのに無理をして動かすと、関節に負担がかかり症状が悪くなってしまうこともありますので、「無理なく、動かせる範囲」で行うことが原則です。
※回数は10回を1セットとして、1日2セットを目安に。
ただし、痛みや疲れが出ない範囲で調整しましょう。午後と入浴後の1日2回がおすすめ!

リウマチ体操のポイント

  • 関節が動く範囲をしっかり動かす

    関節の状態は人それぞれなので、ここまで動かす、という決まりはありませんが、今動かせる範囲をしっかり動かしましょう。

  • 痛みがあらわれる手前まで動かす

    痛みや腫れがあるときに、無理をして動かすと、炎症を進めるもとになり関節によくありません。治まってから動かしましょう。

  • 翌日に痛みや疲れが残らない程度に行う

    頑張りすぎて疲れや痛みが出てしまうと、かえって関節に負担をかけてしまいます。疲れをためず、毎日続けることを目標に。

リハビリ方法

  • 1:深呼吸

    背筋を伸ばし、腕を後ろへ振り胸を反らせながら大きく息を吸い、腕を元に戻しながら吐きます。ゆっくり行いましょう。

    • 1:深呼吸
  • 2:肩の上げ下げ

    両手を体の横につけ、力を抜いて、肩を上げ下げします。肩周辺の筋力アップと、肩関節の可動域を維持します。

    • 2:肩の上げ下げ
  • 3:肩をねじる

    肘を伸ばしたまま、両腕を少し開いて、手のひらを前後に返します。肩関節の可動域を維持します。

    • 3:肩をねじる
  • 4:腕の上げ下げ

    背筋を伸ばして、両腕を前へ上げます。次に、体の後ろへ引きます。
    腕の筋力アップと、肩関節の可動域を維持します。

    • 4:腕の上げ下げ
  • 5:腕を外側に動かす

    腕を体の横につけます。遠くの方に伸ばすようなつもりで、腰から上へ動かします。腕の筋力アップと、肩関節の可動域を維持します。

    • 5:腕を外側に動かす
  • 6:体を左右にねじる

    「気をつけ」の姿勢から体をゆっくりと左右交互にひねります。体幹の関節の可動域を維持します。

    • 6:体を左右にねじる
  • 7:肘の曲げ伸ばし

    「気をつけ」の姿勢から、右手で右肩を、左手で左肩を触れるように肘を曲げます。
    次に右手で左肩を、左手で右肩を触れるようにします。肘関節の可動域を維持します。

    • 7:肘の曲げ伸ばし
  • 8:前腕の回転・手首の運動

    肘を曲げて脇につけます。前腕を回転させ、手のひらを上下に返します。
    次に、手首を曲げ伸ばしします(机の上で行っても構いません)。
    前腕の筋力アップと、手首の関節の可動域を維持します。

    • 8:前腕の回転・手首の運動
  • 9:手の指の運動

    手を握ったり開いたりします。
    次に、指をそろえたり離したりします(どちらも、できる範囲で構いません)。
    手の指の関節の可動域を維持します。

    • 9:手の指の運動
  • 10:股関節を曲げる

    椅子に座って、膝を交互に上げます。股関節の可動域を維持します。
    また太ももの筋力をアップします。

    • 10:股関節を曲げる
  • 11:膝を伸ばす

    膝を交互に伸ばします。股関節の可動域を維持します。
    また脚の筋力をアップします。

    • 11:膝を伸ばす
  • 12:足首の運動

    かかとを床につけたまま、つま先を床につけたり離したりします。足首の関節の可動域を維持します。

    • 12:足首の運動

よくある質問

Q関節や軟骨に変形があります。リウマチ体操をしても大丈夫?

痛みや腫れがなければ、基本的には問題ありません。
リウマチ体操は、関節の可動域を維持する目的で、動かせる範囲で行うため、痛みや腫れがなければ支障ありません。ただし、炎症の症状によっては控える方が良い場合もあるので、主治医と相談しながら行ってください。

INFORMATION関連記事